【新聞ウォッチ】VW不正日本も巻き添え…日本法人「陳謝」、マツダ異例の「違法ソフト未使用」声明

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VWグループの排ガス不正問題は日本市場にも波紋を広げている
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年9月30日付

●株1万7000円割れ、8カ月半ぶり(読売・1面)

●高速鉄道中国案を採用、インドネシア、菅長官「極めて遺憾」(読売・2面)

●新生スカイマーク発進、全日空と共同運航、制服も一新(読売・8面)

●VW不正組織ぐるみか、歴代トップの関与焦点(読売・9面)

●VW新ディーゼル日本発売予定どおり(読売・9面)

●VW不正日本にも波紋、マツダ「違法ソフト不使用」声明、国交省も対応急ぐ(朝日・11面)

●車の国内生産前年比4.9%減、8月海外は増(朝日・11面)

●仏ルノーF1復帰へ、ロータス買収で基本合意(毎日・18面)

●排ガス不正、大聖早大教授に聞く、VW、例のない悪質さ(日経・2面)

●印二輪ヒーローホンダに挑戦状、提携解消4年、初の新車、価格勝負シェア巻き返し(日経・9面)

●ホンダ、塗装ライン刷新、米工場で、250億円投じてCO2削減(日経・12面)

ひとくちコメント

輸入車の特別仕様車程度の新車発表では、全国紙に掲載されることは少ないが、ディーゼル車の排ガス規制逃れが大問題になっている独フォルクスワーゲン(VW)の場合は普段とは様子が違う。

日本法人のフォルクスワーゲングループジャパンが、主力小型車『ポロ』シリーズの新型車「ブルーモーション」を300台限定で発売したと発表したが、きょうの各紙は、広報担当者が発表会の冒頭「今回ご迷惑をおかけした皆様に謹んでおわび申し上げます」と陳謝したことを中心に取り上げている。

しかも、新車発表会にもかかわらず、報道陣からは不正問題への質問が相次いだという。この中で、来年早々にも『パサート』のディーゼル車を日本市場に投入する計画については一部の報道で延期もささやかれているが、担当者は「日本に導入するディーゼルエンジンは今回の不正の対象となっているものではなく、計画に変更はないが具体的な日程は今後決める」と述べたそうだ。

また、不正問題が国内の販売に与える影響については「影響はあるが、具体的な台数は調査中」としたうえで、「販売戦略や東京モーターショー参加の方針は変わらない」と話したという。

一方で、きょうの各紙は「VW不正日本にも波紋」(朝日)との見出しで、ディーゼル車の比率が高いマツダが「違法なソフトは一切使用していない」「各国の規制に厳格に適合させている」と異例の声明を発表したことを伝えている。

VWの不正問題ばかりが影響しているわけではないが、東京株式市場は中国経済への不安が再燃したことなどで、終値が約8か月ぶりに1万7000円を下回った。

さらに、自動車メーカー各社が発表した8月の国内生産は前年同月比4.9%減と14か月連続のダウン。国内販売もトヨタ、マツダなどは前年を上回ったが、ホンダや日産自動車などは軒並み落ち込んで冴えない。VWの問題もさることながら足元の景気減速も気に掛かる。

《福田俊之》

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