世界的規模で、排出ガス試験における不正が発覚したフォルクスワーゲングループ。同社が11月の株主総会を、延期する可能性が出てきた。
これは10月1日、フォルクスワーゲングループ監査役会の理事会が明らかにしたもの。前日に開催された会議の結果を受けて、声明を発表している。
声明の中で、フォルクスワーゲングループ監査役会の理事会は、「11月9日に予定されていた臨時株主総会を、延期することを監査役会に提案した」と公表した。
全世界でおよそ1100万台に排出ガス試験を不正に逃れる違法なソフトウェアが搭載されていた問題。フォルクスワーゲングループの株価は、9月18日の問題発覚以降、大幅に下落した。この状況で株主総会を開催すれば、大混乱に陥る可能性がある。
フォルクスワーゲングループ監査役会の理事会は、臨時株主総会の延期を提案した理由について、「この問題の調査が完了するまでに、最低でも数か月かかる見込みのため」と説明している。