自動運転技術は、ブレーキ制御と車線変更支援...太田国交相

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トヨタの自動運転技術(参考画像)
トヨタの自動運転技術(参考画像) 全 2 枚 拡大写真

4日に開催された「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム」での安倍晋三首相の2020年実用化発言で、自動運転に一段と注目が集まっている。

これを受け、太田明宏国土交通相が同省が考える自動運転のイメージを再確認した。

「テレビを見ていても、自動運転技術で免許がなくても乗れるのかとか、お酒飲んだらどうかとか、まったくハンドルも使わないでとかいうことが話し合われていて、(自動運転とは何か)私も事実をお知らせしておいたほうがいいと思った」

太田氏が解説する自動運転は、自動走行を実現するもので、きわめて堅実だ。

「自動運転技術とは、自動的にブレーキ制御を行う、車線変更を行うなど運転を支援する個々の技術をいうと思う。これらの技術を高度化し複合化することで、将来的には完全な自動運転に至るという時間軸がある」

「これらの技術は、2020年代前半に自動合流などの高度な運転支援技術を目標にする。2020年代後半には完全自動運転の試用が予定されている」

内閣府が事務局を務める戦略的イノベーションプログラムの中にも自動運転は「自動走行システム」として位置づけられている。その中でも自動運転のイメージは、しばしば議論されているが、ハンドルに手を触れなくても移動ができる高度なレベルは、まだまだ先のことだ。

そうした高度なレベルの自動運転が技術的に可能になったとしても、そこには自動運転のための莫大なインフラ投資の裏付けが必要だ。さらに、自動運転のための安全基準の策定や国際標準化も進めていかなければならない。まずは、高速道路などの限定的な区間で可能となり、住宅地など自宅近くでの運転では人の手による手動運転が現実的であるとされている。

その前に国土交通省としては、自動運転とともに進めている新たなITS構想であるETC2.0も、来年度にはスタートさせなければならない。

「かなりスパンの長い中で、何ができるかということで(中略)、どのルートをたどれば渋滞を避けていけるかなど、賢く道路を使うということに、まず資するということが何よりもやるべきことだと思う」と、太田氏はそのアピールも忘れなかった。

《中島みなみ》

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