トヨタ自動車は10月8日、都内で安全技術説明会を開き、2020年ごろの実用化を目指している自動運転実験車を公開し、報道関係者の同乗試乗などを行った。
自動車専用道路内を自動走行できる車両であり、トヨタは「Highway Teammate」との呼称を付けた。実験車はレクサス『GS』のハイブリッド車をベースに改造している。自動車専用道路の走行区間を指示し、自動運転モードに切り替えると専用道内での合流や車線変更、車間距離維持などを車両が適切に判断して操作する。
同乗試乗は東京都江東区などの首都高速道路で行い、周囲の車両などをレーダーやレーザーレーダー、さらにカメラで検出・認識しながら制限速度内での安全走行を披露した。
説明会で製品企画本部の葛巻清吾・安全技術企画主査は「トヨタは自動運転技術で、すべての人が安全、スムーズ、自由に移動できることを目指していく」と表明。20年の実用化に向けては「クルマ側の技術だけではだめで、市民の理解、さらに地図データや通信などインフラの整備も必要になる。国も20年に向けて推進する方針なので力を合わせてやっていきたい」と語った。