「脱ディーゼル」を宣言し、今後の環境対応車はEVやプラグインハイブリッド車(PHV)を重視していく姿勢を示したフォルクスワーゲングループ。同社の具体的なEV戦略が判明した。
これは10月13日、フォルクスワーゲングループが明らかにしたもの。今後、発売を計画するEVの目標性能を開示している。
EVで最も重視される基本性能のひとつが、航続距離。この点について、フォルクスワーゲングループは、「量販タイプのEVでは、1回の充電で最大300kmの走行を想定」と説明した。
現在、フォルクスワーゲンブランドでは、市販EVとして、『ゴルフ』と『up!』をラインナップ。日本仕様の場合、1回の充電での最大航続可能距離は、『e-up!』が185km、『e-ゴルフ』が215km。
航続距離を伸ばすには、バッテリー(二次電池)の容量を増やすことが有力な方法。しかし、量販タイプのEVでは、価格的な制約から、バッテリーの容量アップには限界がある。最大300km走行できるEVを、いかに低価格で市販できるかが、フォルクスワーゲングループの課題となりそうだ。