日野自動車が10月27日に発表した2016年3月期の第2四半期累計(4-9月期)連結決算は、国内販売の好調や原価低減などにより営業利益は前年同期比10%増の542億円となった。同期での増益は2年ぶり。
第2四半期の販売は海外がインドネシアなどの低迷で3%減の5万1738台となったものの、国内は12%増の2万7681台と大きく伸びた。昨年の同期は消費税引き上げ後の反動減が出ていたものの、解消された格好だ。グローバルでは2%増の7万9419台で、同期では5年連続で過去最高となった。
純利益は14%増の372億円だった。営業利益1100億円(前期比4%増)などとしている通期の業績予想は据え置いた。会見した梶川宏専務役員は「インドネシアなど海外の主力市場は回復が遅れているが、国内の好調で増収増益になった。下期は世界経済の環境などが厳しいものの、計画の収益確保を目指していきたい」と語った。