原因は低血糖…暴走事故の男、危険運転罪で在宅起訴

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昨年6月、大阪府大阪市中央区内の国道25号で乗用車を暴走させ、2人に重軽傷を負わせた66歳の男について、大阪地検は10月27日、低血糖状態を認識しながら運転を継続した結果、事故を起こしたとして危険運転致傷の罪で在宅起訴した。

問題の事故は2014年6月30日の午後4時ごろ発生している。大阪市中央区心斎橋筋2丁目付近の国道25号(御堂筋)を走行していた乗用車は直進車線を横切るようにして右折。交差する一方通行路を逆走し、同じ乗用車に2-3回に渡って衝突を繰り返した後にバック。そのまま国道へバックの状態で進入し、道路を横断していた自転車に衝突した後、自転車をひきずったまま、その奥の路上に駐車されていたトラックへ衝突してようやく停止した。この事故で自転車に乗っていた女性が骨折などの重傷。トラックの運転者も軽傷を負った。

暴走した乗用車を運転していた66歳の男には糖尿病による低血糖の症状があり、食事後のインスリン投与を必要としていたが、事故当日は仕事の都合で昼食を採る時間が無く、午後3時ごろに低血糖の症状を自覚したことから、血糖値を上げるために車内でどらやき1個とオレンジジュース1本を飲食。その後に昼食を食べに行くため、クルマで移動を開始した直後に意識を失い、事故を起こしたものとみられる。

検察では慎重に捜査を進めてきたが、男が適切な時間に食事を採らず、低血糖の症状を自覚しながらクルマの運転を継続するなど、正常に運転ができる状態ではなかったと判断。自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)の罪で在宅起訴した。

《石田真一》

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