【ホンダミーティング15】最新自動運転技術を公開、100km/h以上での操舵に課題も

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ホンダ 自動運転用車両(ホンダミーティング15)
ホンダ 自動運転用車両(ホンダミーティング15) 全 8 枚 拡大写真

ホンダは報道陣向けの技術見学会「2015 ホンダミーティング」を開催した。最新技術を発表する当見学会において、大きな注目を集めたのが自動運転だ。

自動運転担当者によると、自動運転の動作イメージとしては、まず「外界センシング」で周辺の認識と自車の位置を確認、「行動計画」で目標軌道(ライン、速度)を決め、「車両制御」で実際にラインに沿ってクルマを動かす。ホンダはすでに2014年には米デトロイトの高速道路で、2015年には東京首都高湾岸線で全自動運転の実証実験を行っている。

今回体験できたのは「目標ライントレース車両制御」と呼ばれ、自動運転に必要と言われるものの3つ目にあたる「車両制御」だ。用意されたクルマは『アコード ハイブリッド』。これに各種センサー、アンテナが搭載され、ステアリングについたボタン1つで自動運転が可能になる。敷地内にあるテストコースで、テストドライバーが事前に走ったラインが記録されているものを、いかに正確に辿る(トレースする)ことができるか、というものだった。

わずか3分ほどの走行だったものの、最高速は110km/hに迫り、動きもスポーツ走行と呼べるほど的確なコーナリングを決める。急なハンドリングや急加速・減速などぎこちない動きもなく、正確にラインを辿っていた。

問題なく試乗が進んでいたものの、1グループのみ乗車中にコーナーでコースアウトをするというハプニングが起こってしまう。人による運転で戻ってくると、担当者は「スピードが出すぎてしまったかもしれない」と曲がりきれなかった原因を推測。補修、点検ののち試乗が再開されたものの、限定されたコース内、しかもラインが事前に決められていた状態でのコースアウトは、自動運転にまだ課題が多く残っている事実を浮き彫りにした。

《関 航介》

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