大規模なエアバッグの不具合によるリコール(回収・無償修理)問題で、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)と制裁金の支払いで合意したタカタ。同社が、今後のエアバッグの改良内容を提示した。
これは11月4日、タカタが明らかにしたもの。試験の継続、インフレータ(膨張装置)の交換、当局および自動車メーカーとの協力など、安全確保に向けた取り組みのさらなる強化を通じて、引き続きリコール問題の解決に努力する、との声明を発表している。
この声明の中で、タカタは今後製造するエアバッグの改良内容を提示。それは、2018年末までに、乾燥剤を含まない相安定化硝酸アンモニウムを使用したタカタ製インフレータの製造販売を、一定の計画に従って、段階的に中止するという内容。
今回の問題では、タカタ製エアバッグのインフレータに使用されている硝酸アンモニウムが、高湿度下に長期間置かれたことにより、異常破裂につながったとの指摘がある。
タカタの高田重久 会長兼社長は、「今日の発表がタカタにとって、次世代インフレータの移行に向けた転換点になる」と述べている。