【フォード フォーカス 試乗】キレよく楽しく、家族思いな走りに…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
フォード フォーカス
フォード フォーカス 全 18 枚 拡大写真

名は体を表す。顔はクルマの性格を現す。しゅんっと精悍な顔になった『フォーカス』である。これで、よりスポーツ感を増幅させたことがうかがえる。

エンジンはダウンサイジングの1.5リットルターボ。このフロントマスクとエコブーストエンジンといえば、ひとまわり小さい『フィエスタ』と同じ組み合わせである。フィエスタの、のけぞるばかりにキレのいい走りをフォーカスでも味わえるというわけか。しかし、ボディサイズが大きくなると、小粒でぴりり! とばかりは言っていられない現実もある。ユーザー層は変わり、期待する部分も異なるからだ。サイズアップ=ファミリーユース度が強くなる分、乗り心地に優しさも求めたくなるというものだ。

果たして、そのツボはしっかり押さえられている。ハンドルを切ると、ぱきっとしたキレのよさはありながらも、やりすぎていない、いい手加減がうかがえる。気持ちいいけれど肩の力が抜けていて、ロングドライブでも気を張り詰めずにこなせる。1.5リットルターボエンジンは、1600回転で最大トルクが出るため、どんなアクセルの踏み方をしても、いつでも加速に対応してくれる。

そして、今回は懸案事項だったと私が勝手に思っている、アイドリングストップも加わった。さらに、この「Sports+」には、パーキングアシスト機能まで標準装備ときたもんだ。縦列駐車、並列駐車ともにトライしてみると、ちょっとクセのある止め方をするものの(クセがあるのは私の方か)、使いこなしていくと、かなり楽ができそうである。キレのよさと、操作の楽しさを数段引上げつつも、家族思いな一面が見えた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る