【トヨタ プリウス プロトタイプ 試乗】素直な走りで楽しめる車になった…岡本幸一郎

試乗記 国産車
トヨタ プリウス プロトタイプ
トヨタ プリウス プロトタイプ 全 16 枚 拡大写真

奇抜なデザインには賛否両論あるようだが、『プリウス』なら個人的には大歓迎。これぐらい思い切っていたほうが、よりキャラクターが際立って良いのではと思う。

インテリアもとてもスタイリッシュで、内装色がクールグレーの仕様が気に入った。また、視界が非常に開放的で良好であることや、シートの出来が良いことも特筆できる。

4代目ではかなり力を注いで開発したという走りの仕上がりも、概ね期待どおりだった。筆者がドライブしたのは雨足の激しいタイミングで、コースはかなり滑りやすい状態だったのだが、比較用に用意されていた3代目プリウスと乗り比べると、その差は小さくなかった。

3代目も年々改良されて、乗り心地や走りが徐々によくなっているとはいえ、この条件下で乗ると、フロント2輪のみで走っているような感覚で、リアがいとも簡単に流れる。ステアリングフィールも頼りなく、応答遅れも大きめだ。

これに対し4代目は接地性が高く、4輪が粘るのでリアの流れ具合も把握しやすい。車体の前後を貫く剛性感もあり、ステアリング操作に対してクルマが素直に向きを変え、走りに一体感がある。フロントのトラクションも高く、アクセルレスポンスもずいぶんよくなっているので、積極的にコントロールしていける。おそらくドライでの走りもそれなりに期待できるはず。

今までプリウスで走りを楽しもうという発想はなかったのだが、これなら楽しめそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

岡本幸一郎|モータージャーナリスト
1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして独立。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級サルーンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに鋭意執筆中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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