【メルセデスベンツ Aクラス 改良新型】「小さなところをきちんと進化」させたフェイスリフト

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メルセデスベンツ Aクラス
メルセデスベンツ Aクラス 全 8 枚 拡大写真
フェイスリフトしたメルセデスベンツ『Aクラス』。大きな変更点は少ないが、「小さなところをきちんと進化させている」という。

まずエクステリア。AMG系モデルは、「最近のメルセデスAMGデザインを大きく導入しており、フロントのエアインテークの開口部を大きくしたり、アクセントでブラックを使うことでよりスポーティさを強調している」と述べるのは、メルセデス・ベンツ日本営業企画部商品企画2課廣澤臣哉さん。そのほか、ヘッドライトは全部LED化し、リアコンビランプの発光パターンが変化した。

各グレードの変更点を見ると、まず「A180」は、乗り心地向上等を目的にランフラットタイヤから、ノーマルのタイヤへ変更された。「これはクルマの特徴から、標準タイヤの方が適していると判断したからだ」と述べる。「現在はツーリングサポートがあり、そこで電話をすればきちんと対応はでき、またウインタータイヤに変えることも多く、タイヤのコスト、経済性を考えてもノーマルタイヤの方が相応しいと考えた」と説明。

「A250シュポルト4マティック」は出力向上とともに、アダプディブダンピングシステムを導入。「スポーティなクルマではあるが、一方で助手席や後部座席に乗っている方からちょっと(乗り心地が)固いという意見もあった」と廣澤さん。そこで、本来のスポーツ性を犠牲にせず、ボタン一つでサスペンションを柔らかくすることもできるこのシステムを採用したのだ。

また、メルセデスAMG「A45 4マティック」の場合は、エンジン出力を21馬力アップし381馬力となり、「量産4気筒ターボ世界一の出力をさらに向上させた」。また、サスペンションも、AMGライドコントロールを採用し、スポーツとコンフォートのセッティングが可能となった。

さらにフロントデフロックが可能なオプションも設定。「サーキット走行も視野に入れているので、よりレーシングカーのような体験ができるようになった」とコメント。

廣澤さんは、「ここが大きく変わったというポイントは少ないものの、小さなところをきちんと進化させているのが、今回のフェイスリフトの特徴だ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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