【ボルボ V40 D4 SE 試乗】スポーツモデルに匹敵するほどの力強さ…島崎七生人

試乗記 輸入車
ボルボ V40 D4 SE
ボルボ V40 D4 SE 全 7 枚 拡大写真

ボルボの新パワートレーン戦略はなかなか意欲的だが、その中に、最新のセンスで仕上げられたディーゼルエンジンが用意される点は見逃せない。しかもそのディーゼルが、もっとも身近な『V40』にも搭載される…のである。

搭載するのは、デンソーの高燃圧燃料噴射システムを採用した2リットル インタークーラー付きターボで、190ps/40.8kgmのパフォーマンスを発揮するというもの。組み合わせられるのはアイシンAWと共同開発の8速AT。JC08モード燃費は20.0km/リットルというものだ。

走らせてみると、実に爽快。始動時に耳にするエンジン音こそディーゼルだが、走り出してしまえば、まるで気持ちのいいガソリン車のよう。特筆すべきはV40との組み合わせでは出足からのトルクがスポーツモデルに匹敵するほどの力強さということ。また吹け上がり、伸びもまったく不満なしだ。

さらに(合理的な説明がしにくいのだが)ガソリンエンジン同様の“DRIVE-E”らしさがいい。それはエンジン音や振動、レスポンスを始め、そのパフォーマンスがクルマの所作と見事に一体化した印象。メカが主張し過ぎず、あくまで人が心地よく運転していられるクルマに仕上がっている点が、昔ながらのボルボの復活を実感させてくれる。

実用燃費だが、試乗車を借り受け、百数十kmの走行で17.0km/リットル。性能と心地いい走りっぷりでは十分なものだった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型フォレスター半端ないって! 純正用品で大変身、日本初披露“サンドカラー”のクロストレックが登場…東京アウトドアショー2025
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  4. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
  5. 【メルセデスベンツ Eクラスオールテレイン 新型試乗】Eクラスを選ぶならこれが一番。ただしお値段は…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る