国土交通省道路局は、中華人民共和国交通運輸部公路局と、北京市にある交通運輸部会議室で12月1日開催した「第30回日中道路交流会議」の内容について報告した。
この会議は、1984年から両国で開催を合意し、ほぼ毎年開催してきたもの。日中間の道路に関する技術交流を目的としている。
30回めの会議では、両国の関心事である首都圏での道路整備や道路、トンネル技術の他、中国での「一帯一路」構想、日本での道路インフラの老朽化について意見交換を行った。
中国側からは、北京市、天津市、河北省からなる京津冀(けいしんき)での複数の輸送方式からなる総合的な交通輸送システムについて報告があった。
日本側からは、首都圏の高速道路整備について報告を行った。また日本の道路トンネル技術の他、道路インフラの老朽化対策についても発表を行っている。
両国とも、首都圏における道路整備や道路構造物の老朽化対策など共通の課題を有しており、今後とも本会議を 継続・充実していくことを確認。併せて、両国の民間企業間でもさらなる連携をしていくことも認識された。