JR東海の新幹線車両、検査周期の変更は次回ダイヤ改正から

鉄道 企業動向
JR東海はN700系改造車とN700Aの検査周期を一部変更する。写真はN700A。
JR東海はN700系改造車とN700Aの検査周期を一部変更する。写真はN700A。 全 2 枚 拡大写真

JR東海は12月17日、新幹線車両の定期検査周期を一部変更すると発表した。2016年3月26日に実施されるとみられる次回ダイヤ改正日から、N700系改造車とN700Aの状態・機能検査(交番検査)の周期を延ばす。

自動車の車検に相当する鉄道車両の定期検査は、国土交通省告示の「施設及び車両の定期検査に関する告示(定期検査告示)」の別表で検査の周期が定められている。新幹線電車の場合、走行装置などの状態や機能をチェックする交番検査は「30日又は当該車両の走行距離が3万キロメートルを超えない期間のいずれか短い期間」とされている。

その一方、定期検査告示では「耐摩耗性、耐久性等を有し、機能が別表(中略)に掲げる期間以上に確保される車両の部位にあっては、この限りでない」と定めており、車両の性能や安全性を確保できる場合は、告示の規定よりも検査周期を長くすることが可能だ。

JR東海の発表によると、開業時から現在に至るまでの車両の進化などを踏まえ、今年4月に規定の改正を実施。検査周期を「45日または走行距離6万キロ以内」に伸ばし、これに対応した準備を進めてきたという。同社は検査周期を伸ばすことで検査の回数が減り、営業列車に充当できる編成数も増やせるとしている。交番検査の周期の延長は、1964年の東海道新幹線開業以来、初めてだ。

これに伴い、検査業務の一部をデータ分析に置き換える。JR東海は今年7月、東京と大阪に車両データ分析センターを設置しており、ここでデータ分析を行う。これにより検査精度の向上などを図ることができるという。

《草町義和》

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