【エンジンオイル講座 vol.5】車種別エンジンオイルの選び方…エコカー編

自動車 ビジネス 国内マーケット
ハイブリッド車にはハイブリッド車ならではのオイルの選び方がある
ハイブリッド車にはハイブリッド車ならではのオイルの選び方がある 全 3 枚 拡大写真

エンジンのなかで抵抗となっている原因のひとつにエンジンオイルの存在がある。エンジンオイルは潤滑という抵抗を減らす役割を担いながらも、じつは抵抗の原因でもあるのだ。

【画像全3枚】

とくに一般的なウエットサンプと呼ばれている潤滑方式を採用するエンジンの場合は、エンジンオイルをつねに攪拌している状態となるので、その抵抗は見逃すことができない。そこで重要となってくるのが、エンジンオイルの粘度だ。

粘度が高いつまりオイルが硬ければ当然、抵抗は大きく、オイルが軟らかければ抵抗は低い。エンジンオイルの粘度は低温時と高温時のどちらでも低いほうが抵抗にならないが、もちろん油膜切れが起きるような低さでは話にならない。トヨタの『プリウス』などは「0W-20」といったように低温時も高温時のどちらも非常に低い粘度のオイルが使われているが、こうした高性能なオイルをラインアップするオイルブランドは少なく、0W-20についてはトヨタ純正のほかにはカストロールなどが用意している程度だ。

エンジンにはそれぞれ特性があり、その特性に合わせたオイルがチョイスされている。プリウスのようなハイブリッドモデルは、エンジン回転が高くなることもなく、高回転で長い時間使われることもない。オイルもそうしたことを考慮して選ばれているので、ハイブリッドだからといってどのクルマでも同じオイルが使えるわけではない。基本は指定されているオイルの粘度を守ることが大切だ。

また、エンジン回転を上昇させないように使うので、軟らかいオイルを入れたいという考えを持つ人がいるが、これもトラブルをまねくことがある。

エンジンはさまざまな部品が組み合わされているが、エンジンオイルが介在する部分はすべてガスケットやオーリングなどのパッキンを介して組み付けられてることが基本となっている。このパッキンも設計時のオイルの粘度に合わせているので、指定のオイル粘度よりも低いものを使うとオイルがにじみ出てしまうことがある。これはヒストリックカーなどにも共通することで、むやみに軟らかければいいというわけではない、ということを覚えておいてほしい。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. FRは存続する! レクサス『IS』次期型、電動化でどう進化?
  2. 『ジムニー』シリーズ専用「助手席オープントレイマット」が発売、置くだけ簡単・丸洗いも可
  3. ドア&エアコン付きゴルフカート、国内初の100台規模導入…アコーディア・ゴルフとPGM
  4. ヤマハモーターエンジニアリング、保育現場の負担を軽減する「電動アシストお散歩カー」開発、9月受注開始へ
  5. トヨタ『カローラツーリング』次期型はどうなる? 5つの注目点
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  3. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  4. 東京ミッドタウン八重洲で配送ロボット4台の本格運用を開始
  5. 三輪ソーラーEV『スリールオータ』、欧州の型式認定取得…記念モデルを限定30台で国内発売
ランキングをもっと見る