【日産 スカイライン 試乗】日産らしい骨太感と風格を漂わす走り…藤島知子

試乗記 国産車
日産 スカイライン
日産 スカイライン 全 8 枚 拡大写真

13代目となる『スカイライン』は日産独自のハイブリッドシステムとメルセデス・ベンツから譲り受けた2リットルの直噴ターボエンジンを組み上げた2種類のパワートレーンで構成されている。

【画像全8枚】

今回試乗したのは、1モーター2クラッチ方式のハイブリッドモデル。306馬力を発生するV6 3.5リットルエンジンに68馬力のモーターが組み合わされている。ハイブリッドカーというと、乗り味よりも燃費優先というイメージだが、スカイラインのハイブリッドモデルは日産のセダンらしい、そこはかとない骨太感と風格を漂わす走りが特徴だ。

モーターのみで走り出すと、低速域ではワンランク上の静粛性を見せつけるだけでなく、タイヤの転がりなど、駆動系のどこか有機的なうごめきがドライバーにクルマを走らせている実感を与えてくれる。アクセルペダルをわずかな踏み込みで操作しているシーンでは、まるでドライバーの意図がクルマに伝わっていくようで、車速が繊細にコントロールしやすい。

やがて、エンジンが始動する時は、再始動する瞬間の振動が見事に封じ込まれ、エンジンとモーターの連携に違和感を感じさせない。一方で、改良の余地を感じたのはブレーキ時に減速エネルギーを回収する役割を担う「回生ブレーキ」のフィーリング。ブレーキペダルをラフに操作すると、身体が前後に揺すられやすい傾向がある。走行中に同乗者を気遣うのであれば、ドライバーはペダルの操作に繊細さが求められるだろう。

また、同乗者の視点からみて嬉しかったのは、後席の居心地の良さ。肌触りが滑らかなレザーシートは、乗員の身体を優しいタッチで支えるもので、どこかホッとさせる癒し系の座り心地を提供してくれる。

スカイラインはいつの時代も先進的な技術を惜しみなく投入してきた特別なモデル。今回のハイブリッド仕様に至っては、ステアリングの動きを電気信号に置き換えて操舵に結びつける「ダイレクト アダプティブ ステアリング」をはじめ、「エマージェンシーブレーキ」、「ハイビームアシスト」、路上インフラと協調した安全運転支援システムをいち早く採用していることなど、技術の進化が乗り手のライフスタイルに一歩先の先進性を体感させてくれるだろう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

藤島知子|モータージャーナリスト
幼い頃からのクルマ好きが高じて、2002年からワンメイクレースに挑戦。市販車からフォーミュラカーに至るまで、ジャンルを問わず、さまざまなレースに参加している。2007年にはマツダロードスターレースで女性初のクラス優勝を獲得した経験をもつ。現在はクルマの楽しさを多くの人に伝えようと、自動車専門誌、一般誌、TV、WEB媒体を通じて活動中。走り好きの目線と女性の目線の両方向から、カーライフ全般をサポートしている。COTYの選考基準は、クルマと共に過ごす日常において、気持ちを豊かにしてくれるクルマかどうかに焦点を当てる。

《藤島知子》

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