【トヨタ プリウス 試乗】プレーンだが自然体な走りの「Eグレード」…島崎七生人

試乗記 国産車
トヨタ プリウス E
トヨタ プリウス E 全 8 枚 拡大写真

“燃費スペシャル”というEグレード。なるほどカタログで40.8km/リットルを謳うのは、素の状態のこのグレードのみで、プラスαの装備を足し、車重が1320kg以上(標準は1310kg)になった場合でも39.0km/リットルと、主要グレード(37.2km/リットル)を上回る。

さぞカリカリにチューンされた約しいモデルだろう……そんなコチラの予測に反し、実車の走りは想像以上に快適だった。とくに乗り心地自体、同じ15インチタイヤの「S」や17インチタイヤ(ツーリングセレクション系)より上手と思えるほどで、つまり低グレードにありがちな粗雑がない。クルマの動きやステアリングフィール、反応も自然でよく、15インチタイヤで力不足、頼りなさは微塵も感じないのがいい。

訊けば「E」では、上位グレードと共通のリチウムイオンバッテリーを搭載するが、それは軽量化(マイナス15kg)のためという。また遮音材等も多少省かれているのだという。にもかかわらず走行中の音・振動のレベルは気にならないし、むしろ自然体で走っている印象で清々しいほどだった。

動力性能は新型のそれで、不満、ストレスを感じない。プレーンだが、最新のポテンシャルが手に入るクールな選択肢かもしれない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  3. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  4. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る