認知症か…高速道路で逆走と順走を繰り返す

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9日午後9時20分ごろ、香川県さぬき市内の高松自動車道の対面通行区間で軽乗用車が逆走。衝突を避けようと急停止したクルマに対し、後続のトラックが追突。軽乗用車はその後も約2時間30分に渡って逆走を続けた。警察は運転していた81歳男性から事情を聞いている。

香川県警・高速隊によると、最初の現場はさぬき市志度付近。上り線を順走していた乗用車を運転していた徳島県松茂町内に在住する44歳の女性は逆走してくる軽乗用車に気づいて路肩にクルマを停止させたところ、後ろから進行してきた大型トラックが追突。打撲などの軽傷を負った。逆走車は事故に直接の関与をしておらず、元の車線に戻ると順走状態で走り去った。

午後10時15分ごろには丸亀市郡家町付近の下り線を逆走して乗用車と直に接触する事故を起こしたが、軽乗用車は逃走。警察や道路会社は次々に寄せられる逆走車に関する通報から位置の特定と手配を実施。午後11時45分ごろに最初の事故現場から約70km離れた観音寺市付近の下り線で逆走しているクルマを発見してこれを抑止し、運転していたさぬき市内に在住する81歳の男性を保護している。

男性は対面通行区間で逆走と順走を繰り返しながら走行していたとみられるが、聴取に対しては「1車線の道路なので高速道路に入ったとは思わなかった」、「どこに行こうとしていたのかわからない。家に帰ろうとしたが、どこを走っているのかもわからなくなった」などと供述しているようだ。男性は普段クルマを運転していないという。

供述内容から男性は認知症の可能性が高いとみられており、警察は男性のクルマが進入したインターチェンジの特定を急ぐともに、一連の事故が発生した経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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