22日午後8時50分ごろ、熊本県山鹿市内の国道325号で、徒歩で道路を横断していた65歳の男性が乗用車と衝突。この男性を助けようとした62歳の男性も別の軽トラックにはねられる事故が起きた。2人は死傷。警察は運転者から事情を聞いている。
熊本県警・山鹿署によると、現場は山鹿市泉町付近で片側1車線の直線区間。横断歩道や信号機は設置されていない。65歳の男性は徒歩で道路を横断していたところ、交差進行してきた乗用車にはねられた。
男性は約10m先の対向車線側まで弾き飛ばされたが、直後にこの男性を救助しようと駆け寄った62歳の男性も含め、対向車線側を走行してきた軽トラックにはねられる二次被害も発生した。
2人は近くの病院へ収容されたが、2台のクルマにはねられた65歳の男性は頭部強打などが原因でまもなく死亡。62歳の男性も骨折などの重傷を負った。警察では2台の運転者から自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)容疑で事情を聞いている。
現場は街灯が設置されておらず、事故当時は雨で視界が悪くなっていた。最初に事故を起こした乗用車の運転者は「直前まで気がつかなかった」などと供述しているようだ。警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。