東八道路と甲州街道、2018年直結へ向け玉川上水沿いに動き[フォトレポート]

自動車 ビジネス 国内マーケット
人見街道・牟礼橋から都心方面を眺める。この玉川上水の両脇に新たな道「放射第5号線」が整備され、東八道路と甲州街道が直結する
人見街道・牟礼橋から都心方面を眺める。この玉川上水の両脇に新たな道「放射第5号線」が整備され、東八道路と甲州街道が直結する 全 32 枚 拡大写真

東京都の東西を結ぶ甲州街道(国道20号)と東八道路(都道14号)が、玉川上水沿いに計画されている放射第5号線整備などによって、いよいよ直結する。2月下旬、その接点となる牟礼橋周辺を歩くと、その直結ルートや自然保護施策が見えた(写真32枚)。

現場は三鷹市牟礼と杉並区久我山の境界付近、国学院久我山中学校・高校の北側エリアにある人見街道・牟礼橋の一帯。東八道路はここを起点として府中方面へと伸びる道だが、その東端の400mほどが未整備となっている区間だ。

この未整備区間「三鷹都市計画道路3・2・2号(東八道路)」と、玉川上水沿いに整備される東京都市計画道路放射第5号線の工事が同時にすすめられ、完成することで、東西方向交通の分散、渋滞緩和、走行速度向上、玉川上水の保全、緊急車両の円滑な通行、災害時の避難路の確保などが期待されるという。

放射第5号線の整備は、玉川上水の流れや緑地をできるだけ保ちながらすすめられ、玉川上水沿いの緑道、電気・ガス・水道などのライフライン(埋設管)、築堤コンクリート、車道・歩道の舗装、環境施設帯の緑化、歩道・自転車道という順で整備される。環境施設帯(10m)、車道(7.5m)、玉川上水を含む都市計画緑地(25m)の都市計画範囲で、玉川上水の中心から外側へと工事がすすむかたちだ。

地図上では、既存の人見街道・牟礼橋で東八道路と放射第5号線が接するというイメージ。Google EarthやGoogle マップで現場を眺めると、そのルートがおおよそつかめる。その牟礼橋から玉川上水を眺めると、その流れを守るためのものか、アルミ製のパイプが川底に敷かれていた。

また、東八道路方を見ると、車道は未整備だったが、歩道の一部が姿をあらわしていた。人見街道と東八道路の分岐点となるポイントには、旧人見街道沿いにあった庚申供養塔の石碑が立つ。この石には、「右はこれより国分寺道、左は府中道」と刻まれていることから、古くから国分寺方面の人見街道、府中方面の東八道路に似た道があったと推察できる。

牟礼橋の架け替えは、史跡・遺構などの調査後に実施。橋のたもとにある「ケヤキの大木」(標高21.5m)は、樹木医の立会いのもと根系調査が行われ、道路工事に先行して土壌改良工事を実施、現地保存される。

東京都などは、この事業完了について「2018年3月ごろ、完成する予定だ」と話していた。玉川上水のほとりをゆっくり歩ける緑道や、甲州街道のバイパス的役割を果たす2車線道路などができあがるのは、2年後の春だ。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 新型『CLA』を生産するメルセデスベンツ「最新デジタル工場」の現場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る