【鈴鹿の名“対決”】セナ vs マンセル、王座をかけた怒涛の10ラップ…1991年F1日本GP

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鈴鹿の名対決1991F1日本GP
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1991年のF1日本GP決勝。スタートからアイルトン・セナとナイジェル・マンセルによるチャンピオンをかけた激しいバトルに注目が集まった。

アイルトン・セナ vs ナイジェル・マンセル

ここまで6勝を挙げているセナは3度目の王座に王手をかけて鈴鹿へ。マンセルの前でチェッカーを受ければ最終戦を待たずにチャンピオンが決まる。予選2番手を獲得したセナは僚友のゲルハルト・ベルガーを先に行かせ、後方3番手のマンセルを徹底的にマークする作戦に出る。一方のマンセルは悲願の初タイトルにわずかな可能性を残しており、ここ鈴鹿では優勝が必要で、そのためには宿敵セナを何が何でも攻略しなければならなかった。

しかしストレートではホンダエンジンのパワーが勝りセナが有利。コーナー区間ではウイリアムズのマシンが速さをみせるが、鈴鹿の狭いコースではなかなか抜くチャンスを作ることができない。それでもセナの前に出ないことにはチャンピオンの可能性が出てこない。無理を承知で各コーナーを果敢に攻め並びかけようと試みる。セナも冷静の先を読んだ走りで抜くスペースを与えない。息の詰まる攻防戦に鈴鹿に詰めかけた観客も釘付けになった。

こう着状態が続いたまま10周目の1コーナー。マンセルがわずかに外側に膨らんでしまい、そのままコースオフ。サンドトラップに捕まりリタイア。この瞬間、91年のチャンピオンはセナに決まった。

レース早々に脱落が決まったマンセルだが、レースを終えてパルクフェルメに帰ってきたセナの勝利をたたえ、がっちりと握手。最後までお互いのベストを尽くし、正々堂々フェアプレーで戦った2人にスタンドからは惜しみない拍手と歓声が贈られた。

鈴鹿サーキットでは3月12・13日、「2016 モータースポーツファン感謝デー」が開催。今回のテーマは「対決」。様々なゲストや車両が登場し、バトルを繰り広げる。

《吉田 知弘》

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