【スーパーフォーミュラ】鈴鹿ファン感2日目はデモレース“第0戦”…王者・石浦が先頭ゴール

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#1 石浦宏明がデモレースを先頭でゴール(写真は朝のテストラン時)。
#1 石浦宏明がデモレースを先頭でゴール(写真は朝のテストラン時)。 全 16 枚 拡大写真

13日、鈴鹿ファン感謝デー2日目のプログラムとして、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)のデモレース「オープニングラップ」が実施された。完全本気モードではないながらも、接近した首位攻防が演じられるなどした末、2015年王者の石浦宏明が先頭でゴールしている。

海外でWEC関連のスケジュールをこなしてきた中嶋一貴(#37 TOM'S/トヨタ)と小林可夢偉(#8 Team LeMans/トヨタ)も到着が間に合い、鈴鹿フルコース7周のデモレース「オープニングラップ」には今季参戦の全19台が揃って出走した。グリッドは概ね昨年のランキング順に基づきつつ、トヨタとホンダのバランスも考慮したような配置。ただし、一貴と可夢偉は到着が間に合わない可能性もあったからなのか、新人である関口雄飛(#20 IMPUL/トヨタ)とS.バンドーン(#41 DANDELION/ホンダ)の後ろ、最後列となる18~19番グリッドに配された。

恒例ともいえる“第0戦”鈴鹿、首位攻防はポール発進の石浦宏明(#1 CERUMO・INGING/トヨタ)と2~3番グリッドからスタートしたホンダ勢のふたり、山本尚貴(#16 無限)に野尻智紀(#40 DANDELION)を交えた計3車が幾度となく順位を入れかえつつの展開となり、最終的にはチャンピオン石浦が先頭でゴール。2位は山本、3位に野尻。迫真(に近い)バトルでグランドスタンドを埋めた大観衆を沸かせ、1カ月半後に鈴鹿で始まるシーズン本番へ向けての前景気をあおった。

後続のドライバーたちは、時にわざと前車との車間を開けたりもしつつ、それぞれが様々な目的で“試走”していた印象。もちろん主眼は、今季から使用されるヨコハマ製ワンメイクタイヤの把握を少しでも進めることだろう。デモレース中の最速タイムはアンドレ・ロッテラー(#36 TOM'S/トヨタ)が記録した1分39秒954。今週末の初走行だった可夢偉も1分40秒台のタイムをマークするなどしている。

なお、この日の朝8時45分からは、前日の午後に続いて「スペシャルテストラン」の2セッション目が実施されており、そこでは#34 小暮卓史(DRAGO CORSE/ホンダ)がトップタイム。前日は1分38秒を切るタイムは出ていなかったが、このセッションでは1分37秒736の小暮を筆頭に上位5台が1分37秒台に入った。コンディションの違い等を考慮する必要はあるものの、これは昨年11月末の鈴鹿テスト(ヨコハマタイヤでの初合同テスト)の総合上位タイムとほぼ同水準。今朝の上位の面々は予選アタックシミュレーション(もしくはそれに近いメニュー)を敢行していたと見られる。

鈴鹿では明日(14日)から引き続き、第1回SF公式合同テストが2日間の日程で実施される。明日に関してはウエットコンディションの可能性も考慮されるが、そうなった場合も含めていよいよ完全なテストモードへと突入、開幕前の勢力図を形作る戦いが本格化することになりそうだ。

《遠藤俊幸》

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