【スズキ バレーノ】高いレベルで調和した、コンパクトカーに求められる要素

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スズキ バレーノ
スズキ バレーノ 全 8 枚 拡大写真

スズキから発売された『バレーノ』は、『スイフト』の兄貴分となるコンパクトハッチバックと位置付けられる。

そう話すのはスズキ代表取締役社長の鈴木俊宏氏だ。そして、「ダウンサイザーも含めて、幅広いユーザーに受け入れられると考えている」という。

このバレーノは2015年10月に生産国のインドで発売が開始されており、「発売から5カ月で約4万台を販売し、更に多くのバックオーダーを抱えている状態だ」と好調さをアピール。日本市場においても、「スズキは2020年までに小型車販売を、年間10万台を目標とし、これを早期に達成させたい」と話す。

その開発面において、スズキ四輪技術本部第二カーラインバレーノ担当チーフエンジニアの伊藤邦彦氏は、「スイフトで培ったコンパクトカーの開発ノウハウを駆使し、その価値を極限まで高めたいという思いだった」と振り返る。

2014年の登録乗用車タイプ別の販売比率について伊藤氏は、「いわゆるリッターカークラス(1から1.5リットルハッチバック)は30パーセントほどの比率を占めており主流だ」。その中でも、「全長3.9m以上の少しゆとりのあるサイズのクルマが増加している」と述べる。

一方欧州では、バレーノは全長3.7mから4.2m。排気量も1リットルから1.5リットル以下のエンジンが搭載されるBセグメントに分類されるモデルだ。伊藤氏は、「日本のみならず海外においても非常に厳しい競争のあるこのクラスで、存在感を高めるようなスズキらしい商品を目指し、バレーノを開発した」とコメント。

この開発で具体的に目指したことは、「高いデザイン性、快適な居住空間、優れた走行性能、先進の安全技術などコンパクトカーに求められるすべての要素を高いレベルで調和させるということだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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