【プジョー 208 GTi 試乗】欲しいと感じさせる、乗って楽しいコンパクト…諸星陽一

試乗記 輸入車
プジョー 208GTi バイ・プジョー・スポール
プジョー 208GTi バイ・プジョー・スポール 全 8 枚 拡大写真

プジョーの量産モデルである『208』に用意されているスポーティバージョンが『208GTi バイ・プジョー・スポール』。

208は2015年10月の東京モーターショーに合わせてフェイスリフトなどの変更を受けていて、試乗車はこのフェイスリフト後の最新型。ボディカラーはアイス・シルバーと呼ばれるもので、最近じわじわと流行してきているマット塗装だ。ボディサイズは全長が3975mm、全幅が1740mm、全高が1460mm。国産車でいえばトヨタ『イスト』程度のサイズとなるが、積まれるエンジンはイスト級ではない。

208GTi バイ・プジョー・スポールに搭載されるエンジンは、1.6リットルながらターボ過給によって208馬力/300Nmのスペックを誇るが、これはプジョー・スポールでない普通のGTiでも同じだ。ノーマルのGTiとプジョー・スポールとの間には46万6600円の価格差があり、シートやタイヤ&ホイール、トルセンLSDの有無、4ポットブレーキキャリパーの有無などの装備差がある。

さまざまなパワースペックが与えられているプジョーの1.6リットルターボだが、208GTiに搭載されている208馬力仕様はとくにフィーリングがいい。208GTiの車重が1200kgと比較的軽めなのもフィーリングをよくしているひとつの要因だろう。とくにアクセルのオンオフを使っての荷重移動によってクルマをコントロールしていくのが気持ちよく決まる。ブレーキを残したままコーナーへ進入するような思い切ったフロント荷重でも姿勢は安定している。また、トルセンLSDのおかげで、ロールしている状態からのトラクションの掛かりもいい。

シフトはストロークが長いが、入りは確実。いわゆるカチッとしたフィーリングではないが、FFなのでそこはよしとしたい。ただ、ノーマルのGTiが右ハンドルなのに対し、GTi バイ・プジョー・スポールは左ハンドル仕様となる。日本で売るのだから、プジョー・スポールについても右ハンドルで作って欲しかった。左ハンドルのほうがポジションがいい…と評価する人もいるが、私は「右ハンドルで正しいポジションを作るのが日本に輸出するメーカーの義務」と思っている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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