米半導体大手 NVIDIA 、自律運転技術用スパコンやAIカーレース開催を発表

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米半導体メーカーのNVIDIAは、4月4日に開催されたGTC(GPU Technology Conference)のキーノートにて、ディープラーニング用スーパーコンピュータ「DGX-1」や、HDマッピングフォーマットといった自動運転技術に関する発表を行った。

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CEOのジェン・スン・ファン氏が登壇したこのキーノートでは、自律運転技術を含む5つの大きな発表が行われた。「DriveWorks」をはじめとした新たなNVIDIA SDK、NASAとの提携や建築の分野に足を踏み出したVR技術、Pascal世代のグラフィックプロセッサ「TESLA」ファミリー、ディープラーニング用に設計されたスーパーコンピュータ「DGX-1」、自律運転車用のHDマッピングフォーマットとAIドライビングだ。

ディープラーニング用に設計されたスーパーコンピュータ「DGX-1」は、新たなコンピューティングプラットフォームとして発表されたPascalアーキテクチャの新世代GPU「Tesla P100」を8基搭載しており、170TFlopsの処理能力を誇る。同社製の車載人工知能エンジン「Drive PX 2」のサーバとして運用することで自律運転車用のニューラルネットワークを構築することが可能となる。米国での販売価格は12万9000ドル。

自律運転車向けとなる新たなマッピングプラットフォームも発表された。これは、車に搭載された4つのカメラ映像から「Drive PX 2」とデータセンター内の「Tesla」が生成するフルカラーのHDマップを活用する。HDマップは常にアップデートされるため、自律運転車のAIはより安全なルートを判断できるようになる。このプラットフォームには、TomTomやHere、ゼンリンといった大手地図会社が提携を表明している。

また、「BB8」と呼ばれる自律運転車の試験運転の様子が映像で披露された。試験開始当初はルートを誤ったり障害物にぶつかるなどしていたが、3000マイル走りAIが学習した後では、障害物を正確に避け、高速道路も問題なく走行している様子が確認できた。余談であるが、この映像のBGMには人工知能を持った車が登場する海外ドラマ「ナイトライダー」のテーマ曲が使用されていた。

キーノートの最後にファン氏は、ドイツのコンセプトデザイナーDaniel Simon氏による自律運転レーシングカーのコンセプトデザインを披露した。合わせて、自律運転レーシングカーによるレース「Roborace Championship」を立ち上げると発表。「Roborace」は電気自動車レース「フォーミュラE」のシリーズに位置付けられ、10チームが2台の「Drive PX 2」を搭載した自律運転レーシングカーを用いて1時間のレースを行なう。このレースでは、ドライバーの運転技術ではなく人工知能の設計が勝敗を分ける鍵となるのだという。

《佐藤大介》

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