【新聞ウォッチ】15年度新車販売ベスト10、 プリウス と カローラ 除く8車種前年割れ

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トヨタ アクア(手前)とプリウス(奥)
トヨタ アクア(手前)とプリウス(奥) 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年4月7日付

●6人乗り空自機不明、入間基地所属、鹿児島の山中で((読売・1面)

●東京株7日続落、NY円高一時109円台(読売・2面)

●アクア4年連続首位、15年度新車販売、上位10位で軽6車種(読売・8面)

●ANA・JAL人気1・2位、就職ランキング(朝日・7面)

●ダイハツ、大分の中核工場公開、面積半分投資4割減(産経・10面)

●日産が社債900億円、月内発行、マイナス金利後最大(日経・3面)

●プロトン袋小路販売急減、国、外資と提携要求(日経・11面)

●日野自動車の小型トラック、アルゼンチンに輸出(日経・14面)

●ホンダ、中国販売14%増、3月の新車(日経・14面)

ひとくちコメント

2015年度の車名別新車販売(軽自動車を含む)のランキングが明らかになった。その順位をみると、その年の自動車業界の動向が読み解けるといわれているが、15年度は、トヨタ自動車のハイブリッド車『アクア』が4年連続で首位を維持。2位はホンダの軽自動車『N-BOX』。3位はトヨタの『プリウス』と続く。

上位10車種のうち、6車種を軽自動車が占めたが、興味深いのは、前年度と比べると、9位のスズキの『ワゴンR』の35.8%減を筆頭に、4位のダイハツ工業の『タント』が27.5%減、10位のダイハツ『ムーヴ』も26.6%減などと2ケタの大幅減。ベストテン入りした6車種の軽自動車がいずれも前年割れとなった。

もっとも、登録車でも首位のアクアが15.8%減、6位に後退したホンダの『フィット』も32.7%減と前の年度に比べて不振が際立つ。

上位10車種のうち、前年度を上回ったのは新モデルを投入して前年の7位から3位に浮上したプリウスが0.9%増、同16位から大躍進して7位になったカローラも7.5%増となり、この2車種だけだった。

きょうの各紙は「アクア4年連続首位」などと報じているが、アクアの販売台数は前年度より15.8%少ない19万2399台。朝日は「トップ10でみても8車種が販売を落としており、国内で車が売れていないことを反映した寂しいランキングとなった」と伝えている。

国内消費の減速と14年4月の軽自動車税の引き上げなどが影響したとの分析もあるが、クルマ離れが若者ばかりでなく、いよいよ団塊の世代を中心に中高年層にまで及んできたことも見逃せない。

《福田俊之》

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