今のマツダの走りは プレマシー から始まった!…「マツダの進化」体験会

自動車 ビジネス 企業動向
現行モデルのマツダ プレマシーと改良前のアテンザ
現行モデルのマツダ プレマシーと改良前のアテンザ 全 8 枚 拡大写真

マツダが持つ国内4箇所の試験場のうちの1つ、山口県にある美祢試験場において、報道陣向けの体験会が開催された。そこで体験できたものの1つが「マツダの進化」。マツダのクルマがどのように進化してきたのか、実際に乗ってその走りの違いを体感してみようという試みだ。

用意されたのは新型『アテンザセダン』とその改良前モデル、現行『プレマシー』とその1世代前のモデルの計4台。アテンザの大幅改良は2015年1月に、プレマシーのフルモデルチェンジは2010年7月にそれぞれ行われている。

まずは改良前モデルのアテンザに乗り込む。改良前とはいえ、その一つ前の改良が2013年11月なのでそれほど古いといった感じはしない。担当者に説明された通り、アクセルの踏み加減とハンドル操作で、目標とする速度にすぐ合わせることができるのか、ハンドル操作で目標とするラインを正確に走ることができるのか、といったことに注意を払って走行してみた。

テストコースを一周して戻ってくると、やはりまだ新しいモデルであることと最初の一台ということもあり、特に違和感なく走り終えてしまった。次に大幅改良されたアテンザに乗り込む。インテリアが大幅に改良されており、室内の上質感は確実に向上していることがすぐにわかった。

走りはどうか。アクセルを踏んだ時の1km/h単位の調節や、ハンドルをきった時に狙ったラインをすぐにとらえることができるか、といった点を同じ目線で確認してみる。するとこちらの方が多少やりやすくなっているのように感じた。とは言ってもそれほど大きな違いはない。

次に、1世代前のプレマシーに乗ってみる。2009年7月の改良を受けたモデルなので、今から7年近く前のクルマだ。いざ走り出そうとするとアクセルの調節が難しく、急発進になってしまう。走り出してからしばらくはアクセルの調整に四苦八苦。少しだけスピードを上げようとしても上がりすぎてしまったりし、なかなか思い通りの速度に安定しない。ハンドル操作も「これぐらいだろう」という感覚でハンドルをきっても、思い通りのラインを狙えず、何度も小刻みにハンドルを操作する必要があった。

テストコースを一周する頃にはなんとかある程度コントロールできるようになったものの、クルマに合わせるために必死だったため疲れただけでなく、上記のアテンザに乗った時のような安心感はなかった。

最後に現行型のプレマシーに乗ってみた。すると走り出した瞬間からその違いは歴然。アクセルを踏んだ分だけ加速し、ハンドルをきった分だけ曲がる。先ほどアテンザに乗った時のような「今のマツダ車」の走りを感じることができた。

担当者に感じたことをそのまま伝えると「実はこのプレマシーが、今のマツダの走りの始まり」とその答えを打ち明ける。最新のマツダ車が持つ乗り味は、現行モデルのプレマシーから受け継がれているというのだ。

1踏んだら1加速する、ハンドルをきっただけ曲がる、といった走りの基礎がなかなか出来ていないクルマが多い中、今のマツダの走りを作り上げたのが現行プレマシー。アテンザの改良でもその性能を着々と上げていく。「マツダの進化」に終わりはない。

《取材協力》
マツダ株式会社

《関 航介》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る