【MINI クーパーS コンバーチブル 試乗】オープンカーでもMINIらしいハンドリング…諸星陽一

試乗記 輸入車
MINI コンバーチブル クーパーS
MINI コンバーチブル クーパーS 全 11 枚 拡大写真

ニュージェネレーション・ミニに待望のコンバーチブルモデルが追加された。日本仕様には「クーパー」、「クーパーS」、「ジョンクーパーワークス」の3機種が設定される。

試乗車はクーパーS。2リットルの4気筒ターボで、192馬力/280Nmのパワー&トルクスペックを持つ。乗り味は3ドアクーパーSと同じく、キビキビ&シャキシャキしたもの。試乗車にはオプションのドライビングモードが装着されていて、スポーツを選ぶとアクセルペダル操作に対する反応や、ATのシフトタイミングが変わり、さらにキビキビ感がアップする。

さらに試乗車にはダイナミック・ダンパー・コントロールが装備されていた。ダイナミック・ダンパー・コントロールはサスペションの減衰力を調整する機構で、ドライビングモードがスポーツの際にサスが固くなる。つまりスポーツモードで走ると、駆動系はキビキビ、足まわりはシャキシャキになるといった具合だ。

この状態でワインディングロードに入ると、クルマを運転すること自体を楽しめる状態となる。アクセル、ブレーキ、ステアリング操作、パドルレバーによるシフト操作、といったものがドライバーの思ったように動かせる。地を這うように路面をトレースしていく様子はまさにゴーカートフィーリング。ミニのミニらしい部分をまったく失っていない。

ミニのコンバーチブルを評価するのは、ミニらしい運動性能をオープンカーとして成立させているところ。すでに数多くのオープンカーを作っているBMWが手がけるのだから、きちんとしていて当たり前なのだが、それを実感できるのはやはり関心させられる。3ドアモデルに比べて150kg程度の重量増となりながらも、ミニが本来持っている運動性能を損なっていないのは大きく評価できる。価格は基本状態で397万円、試乗車はオプションが88.4万円(!)付いて、485.4万円のプライス。価格を考えればしっかりしていて当たり前なのだが…。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. ソニー・ホンダを提訴、米カリフォルニア州ディーラー団体「EV直販は違法」[新聞ウォッチ]
  3. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  4. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  5. 「めちゃくちゃ好きでした、さよなら」フォードGTの販売終了に対しファンからは悲しみの声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る