【人とくるまのテクノロジー16】「電動過給機と燃費改善」開発中の新HVシステムを公開…UDトラックス

自動車 ビジネス 企業動向
電動過給機(e-SC Electric Supercharger)による走行燃費改善技術を初公開したUDトラックス(人とくるまのテクノロジー展2016横浜)
電動過給機(e-SC Electric Supercharger)による走行燃費改善技術を初公開したUDトラックス(人とくるまのテクノロジー展2016横浜) 全 10 枚 拡大写真

UDトラックス(埼玉県上尾市)は、開発中の「電動過給機(e-SC Electric Supercharger)による走行燃費改善技術」を初公開。実機などは展示されなかったが、開発段階で得られた結果や期待される効果について、パネルで伝えていた。

「大型トラックへのハイブリッド化がすすんでいないという状況が、電動過給機を開発する背景にある」という同社は、大型HVの走行燃費改善を目的とし、このエレクトリック・スーパーチャージャーを用いた高効率ハイブリッドシステムの構築を試している。

同社は「都市間走行での走行燃費を、20トン・25トン基準HVトラックに比べて15%向上させること」を目標とし、高トルクで低燃費なダウンサイズエンジン、低回転時のトルクと燃費を向上させる電動過給機(3kW)、アシストする走行用モーターなどを採用し、燃費改善テストを繰り返した。

こうしたe-SCやHV化の組み合わせにより、現段階で20トン車が走行燃費が17.6%改善、25トン車が9.9%改善がみられたという。さらに、20トン車の17.6%の内訳については、エンジンダウンサイジングなどによることが3.9%、エンジン運転領域の最適化によるものが12.2%、電動過給機によるものが1.5%とも記されていた。

また同社は「電動過給機は、電気エネルギー収支を改善し、ハイブリッドトラックの走行燃費と動力性能を向上する効果をもつことがわかった」とも伝えていた。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  2. トヨタ、愛知県豊田市に新車両工場を建設へ…2030年代初頭稼働めざす
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 懐かしのクルマが昭和の街並みをパレード…喜多方レトロ横丁 昭和レトロモーターShow 2025
  5. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る