ドイツの高級車メーカーで、フォルクスワーゲングループ傘下のアウディは6月1日、2016年第1四半期(1‐3月)の決算を公表した。
同社の発表によると、ランボルギーニなどを含めたグループ全体の売上高は、145億1100万ユーロ(約1兆7700億円)。前年同期の146億5100万ユーロに対して、1%の減収となった。
また、第1四半期の営業利益は、12億0200万ユーロ(約1466億円)。前年同期の14億2200万ユーロに対して、15.5%の減益となっている。
減益となった大きな要因が、米国でのタカタ製エアバッグのリコール(回収・無償修理)費用として、1億ユーロ(約122億円)を計上したため。その一方、2015年第1四半期の世界新車販売は、第1四半期としては過去最高の45万5754台。前年同期比は4%増と伸びた。
アウディのアクセル・ストロベックCFO(最高財務責任者)は、「厳しい第1四半期において、営業利益率は8.3%と、目標の8‐10%の範囲にある」と述べている。