【新聞ウォッチ】円急騰103円台…トヨタ、日産など想定レート105円突破で打撃

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年6月17日付

●円高加速103円台、金融政策日米、変更見送り、株485円安(読売・1面)

●イチロー最多安打、日米通算4257(読売・1面)

●バイク専売120店舗に、川崎重工ブランドを強化(朝日・8面)

●EV30車種以上投入、独VW中期戦略25年までに(朝日・9面)

●ディーゼル車「キャッシュカイ」日産、排ガス技術改良、年内めど欧州生産・販売分(産経・10面)

●車の鉄離れ、化学に商機、日本の大手、欧州市場開拓、軽量化へ素材攻防(日経・11面)

●米で販売奨励金22%増、富士重、今期増産に備え(日経・15面)

ひとくちコメント

円の先高観が一段と強まっているようだ。3日前には外国為替市場で、約1カ月ぶりに一時1ドル=105円台後半の円高ドル安になったと報じたばかりだった。それが日米の中央銀行が金融政策の現状維持を決めたことを受け、円相場が一時、1ドル=103円56銭と前日から一気に3円近くも急騰した。

103円台は、2014年8月以来、1年10カ月ぶりの円高・ドル安水準だそうだ。

きょうの各紙も、読売が「円加速103円台」と1面トップ記事。毎日、産経も1面に掲載したほか、日経の1面トップは「ドル緊急供給を検討」とのタイトルで「英国の欧州連合(EU)離脱に備え、日米欧の主要中央銀行が金融市場への緊急のドル資金供給の検討を始めた」と伝えている。

急激な円高は輸出企業の業績悪化を通じて日本経済に打撃を与えるのは必至。2017年3月期の想定為替レートは、トヨタ自動車をはじめ、日産自動車、ホンダ、富士重工業などが1ドル=105円に設定。

前期比15円の円高・ドル安を見込んでいるが、早くも想定レートを突破しており、単純試算で1円の円高でトヨタは400億円、日産は140億円、ホンダで120億円の利益が減ることになる。

では、節目の1ドル=105円を突破したことで、どこまで加速するのか。産経などによると、市場関係者は「100円まで円高が進む」との観測も出ている指摘。毎日は「円安一本足のアベノミックスは窮地に立たされている」と取り上げた。

《福田俊之》

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