【カーエレ最前線】駐車中の“もしも”に備えるドラレコ選び

自動車 ビジネス 国内マーケット
ユピテル・DRY-FH97WGc
ユピテル・DRY-FH97WGc 全 1 枚 拡大写真

今、もっとも注目度の高いカーエレアイテムの1つ、「ドライブレコーダー」について、セレクトにおける“傾向と対策”を解説している。今回は、上級機で搭載されることが多くなってきた「駐車時録画機能」について、多角的に分析していく。

これまでは、現在のスタンダード分析と、タイプ分析を行ってきた。今週と来週は、注目すべき“プラスα”的な機能について解説していこうと思う。

「ドライブレコーダー」は走行中の“もしも”を録画するための機器であるのだが、最近は、駐車中にも録画を行える機器が増えている。駐車中の録画は行えなくて良い、という場合には、機能がシンプルなスタンダードモデルをチョイスすればOKだが、駐車中の“もしも”にも対応させたいと考えるならば、当機能の有る無しは要チェックだ。

なお、「駐車時録画機能」は、大きく以下の3タイプに分類できる。

1・“動体検知”タイプ
2・“衝撃検知”タイプ
3・“常時録画”タイプ

1と2は、“もしも”があったときだけ録画するものである。このようなタイプは電源をセーブすることが可能で、その点ではメリットがある。ただしそれぞれ、以下のような側面も持っている。

1では、人通りの多いPAやコンビニの駐車場での使用には不向きだ。“もしも”ではない場合にも頻繁に反応してしまう。2は、衝撃がないタイプの“いたずら”には反応しない。“もしも”のすべてを拾い上げられないのだ。

それに対して、3の“常時録画”タイプは、“もしも”の見落としがないのが利点といえる。

ちなみに、これにもタイプがさまざまある。それは、録画可能時間の違いだ。内蔵バッテリーでこれを行うものは、録画可能時間は比較的に限定的だ。コンビニでの駐車時といった短時間駐車での対応、という意味合いが強くなってくる。とはいえ、電源確保のための別売ケーブルを用意する必要等がないので、導入がしやすい点はメリットだ。気軽に「駐車時録画機能」を付加させたいと思ったときには、こちらのタイプがおすすめだ。

一方、長時間の録画が可能なタイプもある。電源確保のための配線が必要となるが、機種によっては12時間の録画が可能なモデルもある。録画時間を自分で設定できたり、クルマのバッテリーの電圧が低くなると録画を自動停止する機能を持つものもある。長時間録画が可能なモデルがいいという方には、このようなタイプがおすすめだ。

今週はここまでとさせていただく。次週は、安全運転をサポートする機能について解説していく。次週もお楽しみに。

【カーエレ最前線】「ドライブレコーダー選びの“傾向と対策”」 Part.3「駐車時録画機能」

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  3. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
  4. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  5. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る