【アウディ A4アバント 試乗】こなれた走りは乗用車の王道…島崎七生人

試乗記 輸入車
アウディ A4アバント 2.0TFSIクワトロ
アウディ A4アバント 2.0TFSIクワトロ 全 8 枚 拡大写真
日本仕様の諸元で単純に車重差をみるとセダンに対しわずか+20kg。先代の同数値は+50kgだった。またアバント同士を新旧同グレードで比較すると50kg軽い。最新のモジュラープラットフォーム「MLB evo」と軽量化設計の効果はかくや…といったところだろう。

事実、新型の走りは軽快にして快適な印象だった。同じようにおろしたての試乗車ながら、セダン以上に“こなれた感”があった。いい意味で普通の乗用車の王道をいく、ヒタッと快適な乗り味、走りっぷりで、いたずらにスポーツ性を求めた雰囲気を露にしていないのがいい。見るとタイヤも225/50R17サイズ(ミシュラン・プライマシー3)で、先代の245/45R17より扁平率と幅を落としている。

ハイチューン版の2リットルターボ(252ps/37.7kgm)も、ゆったりとも俊敏にもクルマを走らせられる。柔軟で懐が深い性能を発揮してくれる。また音や振動の小ささも当然のことで、前述の乗り味の良さと相俟って、もはや、ひと昔前の『A6』レベルの雰囲気に。

505~1510リットルの容量が確保されたラゲッジスペースは相変わらず使いやすい。左右トリムはフラットで全体がスクエアな形状、低い床面には、手前と奥にタイダウンフックを備える。足のモーションでバックドアを自動で開閉させられる機能も備わる。

後席はゆったりとした着座姿勢がとれる。セダンよりサイドウインド面積は広く、ルーフが後方まで水平に伸びる分、セダンより頭上空間が豊かなのはいつもどおりだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  2. ダイビングで拾ったゴミとMITSUBISHIトライトンで見つけた新しい相棒関係PR
  3. 「手組みのエンジン!?」65万円のマツダ NDロードスター用「リビルドエンジン」にSNSで期待の声
  4. メルセデスベンツ『GLC』新型、インテリア先行公開…史上最大39.1インチディスプレイ採用
  5. フィアット『グランデパンダ』、ガソリンエンジン+6速MTを欧州設定…電動車以外の選択肢に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る