関西の磁気式共通カード「スルッとKANSAI」、来年3月限りで発売終了

鉄道 企業動向
スルッとKANSAI対応カード(写真は2000年10月発売分)。2017年3月限りで発売を終了する。
スルッとKANSAI対応カード(写真は2000年10月発売分)。2017年3月限りで発売を終了する。 全 1 枚 拡大写真

スルッとKANSAI協議会などは7月1日、関西圏の公共交通機関が導入しているスルッとKANSAI対応カードについて、2017年3月31日限りで発売を終了すると発表した。駅の自動改札やバスでの共通利用も2018年1月31日限りで終了する。

スルッとKANSAI対応カードは、関西圏の公共交通機関が共通利用できる、ストアードフェアシステムの磁気式カード。カードの名称は発行している各社局ごとに異なるが、券面にスルッとKANSAIのロゴマークが記載されていれば、関西一円の鉄道・バスが共通利用できる。1996年3月、阪急電鉄・能勢電鉄・阪神電気鉄道・北大阪急行電鉄・大阪市交通局の5社局が導入。その後順次、関西圏の公共交通機関への導入が進んだ。

協議会の発表などによると、2004年にはICカード「PiTaPa」の導入が始まり、スルッとKANSAI対応カードの利用は減少していた。これを受けて、スルッとKANSAI対応カードの販売と共通利用を終了することにしたという。対応カードの発売と共通利用を終了する鉄道・バス事業者は以下の通り(カッコ内は発行カードの名称)。

●大手
近畿日本鉄道(スルッとKANSAIカード)
京阪電気鉄道(スルッとKANSAI Kカード)
阪神電気鉄道(らくやんカード)
阪急電鉄(ラガールカード)
南海電気鉄道(コンパスカード)

●準大手
北大阪急行電鉄(レジオンカード)
山陽電気鉄道(エスコートカード)
泉北高速鉄道(ブルーライナーカード)

●公営
京都市交通局(スルッとKANSAI都カード)
高槻市交通部
大阪市交通局(レインボーカード)
伊丹市交通局
神戸市交通局(スルッとKANSAIこうべカード)

●その他
比叡山鉄道
京福電気鉄道
大阪高速鉄道(モノカード)
能勢電鉄(パストラルカード)
神戸電鉄(すずらんカード)
北神急行電鉄
神戸新交通
近鉄バス
京都バス
京阪バス
京都京阪バス
京阪京都交通
大阪シティバス
尼崎交通事業振興
神戸交通振興
神鉄バス
山陽バス
南海バス
南海りんかんバス
南海ウイングバス金岡
南海ウイングバス南部
和歌山バス
和歌山バス那賀

スルッとKANSAI対応カードは2017年3月31日限りで発売を終了。翌日以降も駅の自動改札機やバスで共通利用できるが、2018年1月31日限りで共通利用も終了する。共通利用日の終了日までに使い切らなかったカードの扱いは、カードを発売している各事業者が後日案内する予定だ。

《草町義和》

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