【BMW 118d 試乗】ゴルフウェアがカジュアルと思っているおじさんには乗ってほしくない「スタイル」…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
BMW 118d スタイル
BMW 118d スタイル 全 12 枚 拡大写真

同じような服を着ても、袖を折り返したりアクセントになる色を加えたりするだけで大きく印象は変わってしまう。ファッションセンスは、こうしたほんのわずかなポイントをつかめるかどうかだと思う。そしてその「わずか」の差は、とてつもなく大きい。自分自身にファッションセンスがないだけに、センスのポイントをつかんだものを見ると、ハートをぎゅっとつかまれる。『118dスタイル』のインテリアは、まさにそんな感じだ。

BMWのインテリアは、車格を問わず、どれに乗っても同じようなデザインで統一されている。コンパクトからラクジュアリーまで、迷うことなく黒を多く使い、ぶれることなくBMWワールドを展開しているのである。そんななか、118dスタイルの白のあしらい方の潔さといったらない。シート、センターコンソール、ドアハンドル……。大胆に白を加えることで、清潔感と躍動感が見事に表現されている。

BMWワールドが車格を問わず展開されていると先に書いたとはいえ、1シリーズになると、わずかに質感に迷いが見えるけれど、こうして白を使うことで、ベクトルがちがう方向を向き、比較ではなく「118d スタイル」というクルマに仕立てられているのである。

載せられたディーゼルエンジンは、BMWらしいボディ剛性により、うまく遮音されており、室内へのディーゼル音の侵入が、かなりのレベルで抑えられている。トルクがあり軽快な走りと、視界に広がるこのインテリア。ゴルフウェアがカジュアルファッションだと信じているおじさんには、ぜったいに乗ってもらいたくないクルマである。

■ 5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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