【新聞ウォッチ】再生多難のブラジル経済、日産のゴーン社長に大統領待望論

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パラリンピック聖火出発(1日、プラジリア)
パラリンピック聖火出発(1日、プラジリア) 全 4 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年9月2日付

●ブラジル、テメル氏大統領昇格、ルセフ氏の弾劾成立(読売・2面)

●意外? 三菱自の軽販売増、関係者が買い支え(読売・10面)

●MRJ米拠点開所式を中止、修理終了めど立たず(朝日・8面)

●NY円下落一時104円、1か月ぶり(朝日・9面)

●マツダ48万台リコール(朝日・37面)

●パラリンピック聖火出発、ブラジル(朝日・38面)

●出光取得株数下げ協議、昭和シェル株、TOB回避狙い(毎日・1面)

●鉄道システム参入、パナソニック100億円で英社買収(日経・1面)

●富士重、産業機器から撤退、自動車に資源集中、汎用エンジン来秋終了(日経・11面)

●新車販売4か月ぶり増、8月「プリウス」がけん引(日経・12面)

●自転車事故死14%減、安全講習義務付け後1年(日経・38面)

ひとくちコメント

来週の9月7日に開会式が行われるリオデジャネイロ・パラリンピックを前に、ブラジル国会ではルセフ大統領への罷免投票が行われ、全81議員の3分の2を超える61人が「有罪」と判断し、ルセフ氏の失職が決まった。

ルセフ氏の失職に伴い、中道右派のテメル大統領代行(副大統領)が大統領に昇格したという。

新大統領の任期はルセフ氏の残りの2018年末までだそうだが、ブラジル経済は深刻なリセッション(景気後退)に苦しみ、回復に向けたペースも極めて緩慢となっている。

きょうの各紙も「ブラジル多難の経済再生」(日経)、「景気回復が焦点」(朝日)、「最悪の不況再生多難」(毎日)などと、リオ五輪後もなお疲弊している経済の立て直しに取り組む構えのようだが、テメル氏の「手腕は未知数」(読売)との指摘もある。

そんな中、ブラジルでは、日産自動車のカルロス・ゴーン社長の大統領待望論がささやかれているという。ゴーン氏の母親はレバノン系のフランス人だが、父親がレバノン系のブラジル人、祖父の時代にレバノンからブラジルに移住し、ゴーン氏はブラジル西部のボルト・ベーリョという州都で生まれ、6歳までリオなどで暮らしていた。

ゴーン氏は先のリオ五輪では聖火ランナーを務め、「幸せだ」と、コパカバーナ海岸沿いを走ったほか、日産はリオ五輪のローカルスポンサーで、大会の運営や関係者の輸送に使われる約4200台の車両を大会組織委員会に提供している。

死に体寸前だった日産をV字回復したゴーン氏の手腕で、疲弊しているブラジル経済を成長軌道に再び乗せてほしいという期待感が高まっていることもうなずける。

《福田俊之》

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