上級機のサウンドチューニング能力検証…『ダイヤトーンサウンドナビ・NR-MZ100PREMI』その2

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ダイヤトーンサウンドナビ・NR-MZ100PREMI
ダイヤトーンサウンドナビ・NR-MZ100PREMI 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオの醍醐味の1つである「サウンドチューニング」について、多角的に研究している当コーナー。今週は、人気モデル『ダイヤトーンサウンドナビ・NR-MZ100PREMI』の「チューニング能力」考察の2回目をお届けする。

『ダイヤトーンサウンドナビ』には、スタンダードモデルとハイグレードモデルとがあり、当機は後者なのだが、これがスタンダード機とどう違うのかを掘り下げている。前回は、「グラフィックイコライザー」について検証した。今週は、「フロントスピーカーのドライブパターン」の違いを解説していこうと思う。

実は、ここの違いは結構大きい。スタンダード機では、“パッシブクロスオーバーネットワークを用いての2ウェイ”しかスピーカーの駆動パターンを選べないが、『NR-MZ100PREMI』ではそれに加えて、“マルチアンプ接続による2ウェイ”、“パッシブクロスオーバーネットワークを使った3ウェイ”、さらに“マルチ+パッシブ設定による3ウェイ”まで選択可能だ。2ウェイの鳴らし方が2パターンの中から選べ、3ウェイシステムも2パターンのどちらかで構築できる、というわけなのだ。

そしてさらに、2ウェイを“仮想3ウェイ”としてコントロールすることも可能だ。ミッドウーファーの担当帯域を上下に2分割し、全体を3ウェイと見立てて調整できるのだ。

これによるメリットは、以下のとおりだ。

ミッドウーファーの担当帯域は低音から中音まで結構幅広い。このことによって、実はとある弊害が発生している。低音と中音で聴こえ方が異なる、という弊害だ。低音は指向性が弱いので、近い側のスピーカーの音を強く感じる。しかし中音は指向性が強いので、遠い側のスピーカーの音を強く感じてしまう(遠い側のスピーカーのほうがリスナーに対する仰角が大きいので、真っ直ぐに飛んでくる音の量が多くなるから)。しかしながら、“仮想3ウェイ”調整ができれば、低音と中音を個別にコントロールすることが可能となり、この弊害に対処できるのである。

さて、今週はここまでとさせていただく。次週もさらに、『NR-MZ100PREMI』の「サンドチューニング能力」の検証を続けていく。

【サウンドチューニング・マニュアル】上級機の「サウンドチューニング能力」の実際を検証! Part.4 『ダイヤトーンサウンドナビ・NR-MZ100PREMI』その2

《太田祥三》

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