固着してしまったイメージを変えたい…ジャガーのチャレンジ

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テニスの錦織圭選手も登場
テニスの錦織圭選手も登場 全 8 枚 拡大写真

ジャガー・ランドローバー・ジャパンは “THE ART OF PERFORMANCE TOUR”を東京お台場の特設会場にて、9月21日から23日まで開催する。

このツアーは近年ヨーロッパで開催されており、日本では初となる。内容は一般公道の試乗と、スマートコーンチャレンジがあり、スマートコーンチャレンジは、ジムカーナの一種ではあるが、特別なパイロンの頭にライトがセットされ、それが点滅する方向へクルマを進めるもの。従って、毎回コースが違い、速度、ライン取り、タイムなどを独自のアルゴリズムでスコア化する。その結果、ドライバーのドライビングスキルを知ることが出来るものだ。

ジャガー・ランドローバー・ジャパンマーケティング・広報部ディレクターの若林敬市は、日本での開催理由について、「ブランドイメージを“Game change”するためだ」と述べる。

「日本は高級車ブランドとして大事なマーケットだ。また、日本のユーザーは厳しい審美眼や、厳しいクオリティー感覚を持っているので、台数以上に重要なマーケットだ」と日本市場を評価。

一方、「ジャガーのブランドイメージは、古いイメージで固着してしまっている。そこで、ブランドイメージの改善をするべく、スポーティさを感じさせるイベントは大事なのだ」と今回のイベントの開催理由を述べる。

若林氏によると、「韓国は日本よりもはるかにジャガーは売れている。その理由は、韓国のマーケット事情のほかに、過去ジャガーを販売していなかった国なので、新たにブランドイメージを作ることが出来たからだ」と分析。

それに対し日本は古くからジャガーを販売しており、「お祖父さんが乗っていた、あるいは親戚の叔父さんが乗っていたなど、お金持ちのお年寄りのイメージが強く残っている」とし、「それは必ずしも我々の製品なりブランドが目指す方向ではない」と話す。そこで、「そのイメージを払拭し、若い人も乗るブランドであり、またスポーティなブランドであるなどを浸透させたい」と若林氏。事実、レース経験が豊富で、今後フォーミュラEにも参加するという。

若林氏は、「スポーティさとともに、実際に乗ると乗り心地の良さや、静粛性など高級車としての側面も持っていることを体感してもらいたい。特に日本ではこれが必要なので開催に至ったのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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