【VW パサート Rライン 試乗】2Lエンジン搭載で走りの高級感アップ…諸星陽一

試乗記 輸入車
VW パサート 2.0TSI Rライン
VW パサート 2.0TSI Rライン 全 10 枚 拡大写真

2015年9月に8代目となった現行パサートのスポーティモデル、Rラインのエンジンが2リットルに変更された。

昨年の発表当時、Rラインを含めてパサートのエンジンは1.4リットルで最高出力は150馬力だった。このエンジンは非常にできがよく、1.4リットルとは思えないようなトルクフルな性格で、パサートに力強い走りを与えていたが、これが2リットルとなったことでより余裕のある走りが可能となっている。

1.4リットルでも低回転から力強いトルクを発生していたが、この2リットルはさらに力強いトルクフルな性格。アイドリングからアクセルペダルをちょっと踏み込むだけで、グイッと力強い加速を見せる。従来の1.4と同じようなフィーリングだが、全体として1段か2段トルクを盛ったような印象だ。

組み合わされるミッションはDSGで、1.4リットル時代の7速から6速へと変更されている。トルクがぶ厚いので、多段化せずとも十分に走らせられるというわけ。しかも、すべてのギヤ比が1.4リットルよりも重い設定。つまりエンジン回転数を抑えて走れる。

235/40R19と低扁平率のタイヤを履くが、乗り心地は十分に確保されている。1.4リットル時代はミシュランのパイロットスポーツを履いていたが、今回はピレリのチントゥラートP7。ピレリの乗り心地もなかなかいいものであった。ハンドリングも適度なシャープさを備えていて、シャープでスポーティな走りが楽しめる。

基本的にはワゴンもセダンも同様の乗り心地、同様のハンドリングだが、リヤのバルクヘッドがないぶん、リヤまわりからの音の侵入が若干だが大きめとなっていた。エンジンのフィーリング、ハンドリング、乗り心地…すべての面を合わせるとより高級感を増しラグジュアリーになった印象であった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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