【koda57 ENJI 日本公開】ショーカーで出来なかったことを現代の技術で

自動車 ニューモデル 新型車
koda57 ENJI
koda57 ENJI 全 8 枚 拡大写真

KEN OKUYAMAが発表した『koda57 ENJI』には、2つのテーマが込められているという。

そのひとつは「1957年」がキーワードで、レーシングカーとスポーツカーが同一であった最後の時代。その中でも、ポンツーンフェンダーを備える、フェラーリ『250テスタロッサ』がデザインモチーフとして取り入れられた。

そしてもうひとつは、2000年6月に開催された最後のトリノショーで、KEN OKUYAMA代表の奥山清行氏がピニンファリーナ時代にデザインした、フェラーリ『ロッサ』というショーカーだ。奥山氏は、「これはデザイン賞を受賞するなど成果が上がった素晴らしいモデルだった」と振り返る。

その一方で「やり切れなかったことがたくさんあった」とも。こういったショーカーについて奥山氏は、「年に1台程度発表していくモデルで、しかし予算は使ってはいけない。ロッサは2000万円で作ったクルマだ。フェラーリ『550マラネロ』のベースカーをフェラーリから無料で提供してもらい、4人くらいのチームで、FRPで短時間で作ったクルマだ」という。

そこで、「やり切れなかったことを、日本において、ドライカーボンや構造解析技術、切削機、3Dプリンターの最新鋭の技術を使うことでやりつくそう。そして最新のクルマのシャシー上にそれを構築して、現代のクルマとして、1957年型の250テスタロッサのテーマをもう一度蘇らせたいというのが、今回の一番大きなテーマだ」とコメントした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る