博報堂生活総合研究所は10月28日、「生活者が選ぶ 2017年ヒット予想 & 2016年ヒット商品 ランキング」を発表。2017年は「自動運転システム搭載車」がヒットすると予想する人が最多を占め、同所は「人々は生活者支援系テクノロジーを求めている」とコメントした。
このランキングは、首都圏・京阪神圏の15~69歳の男女1008人に調査した結果。新聞・雑誌・WEBなどから、2016年、世の中で注目されたと思われる商品やサービス、コンテンツなどを生活者に提示し、「2017年以降、話題になりそう」「人々の生活に普及・浸透していそう」と思うかを収集した。2017年ヒット予想ランキングの1~10位はこうだ。
1位=自動運転システム搭載車 2位=人工知能(AI)技術 3位=格安スマホ 4位=ドローン 5位=ネットスーパー 6位=ふるさと納税 7位=電気自動車 8位=インスタグラム 9位=訪日外国人観光客 10位=仮想現実(VI)
12位には暮らしの支援ロボット、21位にシェアサービス、26位に電動アシスト自転車といったモビリティ関連がランクイン。「補助」「代行」「拡張」といった生活者支援系テクノロジーが上位に入ったことを受け、生活者が求めているテクノロジーについて同所は「サンキュー・テック」と名付け、こうコメントした。
「1位の自動運転システム搭載車への生活者の期待は高齢者などの運転時の事故防止が中心であり、人間のミスを補助すること。電動アシスト自転車は子どもや重い荷物などを載せての移動がたいへんな子育てママにとって、いまや生活必需品になっている」
「災害地や危険な場所、これまで見られなかった魅力的な場所の映像を撮影できるドローンなど、人間がやらずに済ませたい仕事を代行するものが上位にあがっている」
男女別では、男性1位がAI技術、女性1位がネットスーパーで、「男性は産業まわり、女性は生活まわりの事象が1位に」とコメント。さらに年代別・性別のランキング1位は次のようになった。
10代男性=VR 10代女性=ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 20代男性=VR 20代女性=自動運転システム搭載車 30代男性=格安スマホ 30代女性=ふるさと納税 40代男性=格安スマホ 40代女性=ネットスーパー 50代男性=自動運転システム搭載車 50代女性=ふるさと納税 60代男性=AI技術 60代女性=ネットスーパー
また、60代女性トップ10のなかに唯一ランキングされたのが「イートインスペースのある店」だった。