富士重 吉永社長「航空機ビジネスと自動車に全精力を集中」…産機事業撤退で

自動車 ビジネス 企業動向
富士重工業 決算会見
富士重工業 決算会見 全 5 枚 拡大写真

富士重工業は11月2日、産業機器事業から撤退すると発表した。2017年9月末で生産、販売を終了する。富士重の吉永泰之社長は同日、都内で開いた決算会見で「航空機ビジネスと自動車に全精力を集中してやっていきたい」と撤退の背景を語った。

吉永社長は「もともと富士重工は、重工と名乗っているように昔は総合輸送機メーカーという言い方をしていて、鉄道車両もやっていたり、バスもやっていたが、企業としてはそれほど大きな企業ではないし、経営資源が潤沢にある企業ではなので、ここ数年、選択と集中を進めている」と説明。

また「産業機器は汎用エンジンなので自動車エンジンと関連性の強い、ほぼ似た技術。産業機器事業の人達も本当に一所懸命やってきてくれているが、ただ汎用エンジンはコスト競争力商品で、付加価値を頂くというのはとても難しい。競合相手は中国の汎用機器メーカーにどんどん移行している」とも指摘。

その一方で「足元では環境規制や電動化ということで将来を見据えた投資もし、あるいは力を集中していかなければならない。産業機器には400人ちょっとの人員がいて、そのうちの100人くらいが技術陣で、彼らの力も集中する。当社は新卒、中途採用でこの5年間で合わせて1300人強の技術陣の増強を図っているが、それでもまだ足りない」とした上で、「さらに事業を集中させることが最善の道だと決心した」と述べた。

さらに「来年の4月には社名をスバルに変えるが、航空機は最先端の技術で日本にとっても非常に重要な産業で成長産業でもあるので、航空機ビジネスと自動車に全精力を集中してやっていきたい」との決意を示した。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る