【新価値創造展16】羽生市の体操着メーカー、水をはじく生地を開発…編み方に秘密

エンターテインメント 話題
カネマスが開発した撥水性が強い生地
カネマスが開発した撥水性が強い生地 全 4 枚 拡大写真

埼玉県羽生市にある学校用体操着メーカーのカネマスは、水をはじく生地を開発。その生地を使ったジャージ「撥水ジャージ」を製造し、販売を開始した。なんでもこれまでになかった生地とのことで、特許の出願も行っている。

「素材はポリエステル繊維100%でよくある繊維ですが、その編み方に秘密があるんです」と同社関係者。よく見ると、生地の表面はトカゲや蛇など爬虫類の皮膚のような鱗状になっていて、その表面を水が生地に染み込まずに流れていく。

しかも、特徴はそれだけでなく、生地が二重構造で中幹部に空気を溜めることができるため、通気性、保温性、外部からの浸水圧力耐汚れ性にも優れているのだ。おまけに軽量で、従来のジャージと比較して約1割も軽く、伸縮性もあるそうだ。

特に驚いたのは、醤油などのシミが簡単に落ちてしまったことだ。シミの上に水を垂らすと、シミが浮き出てきて、それを拭き取ると元の白い生地のようになってしまった。

「いくら撥水性が強いからといっても、土砂降りの雨ではどうしても生地の表面が濡れてしまいます。しかし、通常のジャージのように中まで染み込んで下着がずぶ濡れになる心配はほとんどありません」と同社関係者は説明する。

ジャージの価格は6000円だが、同社ではジャージ以外の製品にもこの生地の用途を広げたい考えで、現在、異業種の人間と交流を図っているそうだ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  5. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る