松下信治、GP2アブダビ戦のレース1で2位表彰台を獲得

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GP2の今季最終戦アブダビ、レース1で松下信治は2位表彰台を獲得。
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F1アブダビGPのサポートレースとして開催されている「GP2 シリーズ」の今季最終大会、現地26日に実施されたレース1で松下信治が2位表彰台を獲得した。

F1を目指す若手ドライバーが群雄割拠するGP2に昨季から参戦している松下信治(のぶはる、23歳)は、ホンダの支援を受ける日本の若手有望選手。2014年に全日本F3チャンピオンとなり、翌年からGP2参戦機会を得た。

今季はF1マクラーレン・ホンダのテストドライバーのひとりにも名を連ねるなどしている松下は、ART Grand Prixという強豪チームからGP2に参戦。昨季はチームメイトのS.バンドーン(今季スーパーフォーミュラで2勝、来季はマクラーレンのレースドライバー就任)が王者になり、松下もルーキーながら1勝を挙げる活躍を見せた。

2年目の今季はカーナンバー1での参戦となり、モナコのレース2で1勝を挙げてはいるのだが、正直なところ、リザルト的にはあまりいい流れとはいえない状況で松下は最終戦まで来てしまった。しかし、アブダビでは予選4位となり、レース1の決勝には多くの選手とは逆のタイヤ戦略を採るなどして臨み、見事2位表彰台を得た。

GP2は通常、土曜のレース1がタイヤ交換を含む距離の長い「フィーチャーレース」で、日曜のレース2が文字通りの「スプリントレース」。レース2のグリッドがレース1の上位8人をリバースにしたものであるのに対し、予選結果をストレートに反映したグリッドで戦うレース1の方が一般的に見て価値は一層高い。

松下の昨季と今季の各1勝はともにレース2でのものだったが、苦戦の続いた今季、最終戦のレース1で2位という好結果を得たことは彼の今後に向けて大きいといえるだろう(レース1の2位は昨年11月のバーレーン戦以来で通算2度目)。

トップ3会見での松下信治のコメント
「今はまさしく『よかった』という気持ちですね。最後の表彰台が(5月の)モナコでしたから。表彰台を狙えるだけのポテンシャルは常にもっていたと思いますが、ミスがあったり、マシンの不調があったりしました。ついに表彰台に戻ってくることができ、本当に嬉しいです」

翌日のスプリントレース(レース2)は、リバースグリッド制により7番グリッドからのスタートになる。松下は「いいスタートを切って、タイヤをマネージメントすれば5位には入れる。そして、できることならもう一度表彰台を得たい」との展望を語っている。

なお、アブダビのレース1優勝はP.ガスリーで、この段階でのポイントリーダーに浮上。松下はレース1終了時点でポイントランキング12位。

松下の来季活動については現時点でホンダからの正式発表はないが、今、日本人選手で“最もF1に近い男”ともいわれる彼だけに、2017年以降、さらなる飛躍が期待されるところだ。

《遠藤俊幸》

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