建設業界にも自動運転の波、『i-Construstion』とは何か…日本キャタピラー説明会

自動車 テクノロジー ITS
日本キャタピラーICTセンター
日本キャタピラーICTセンター 全 7 枚 拡大写真

土木建設業界では、2020年に向けて人材不足が懸念されている。国土交通省は、土木建設現場における生産性向上と死亡事故ゼロの実現に向けて『i-Construction』を推進している。i-Constructionとは、ICT技術によって建設現場の生産性を向上させる取り組みだ。

【画像全7枚】

そんななか、日本キャタピラーでは、i-Constructionの認知拡大と、ICT建設機械の普及のため、建設工事事業者向けの説明会を随時実施している。宮城県岩沼市の日本キャタピラーICTセンターで取材した。

プレゼンテーションに登壇した日本キャタピラー 東北支社営業部の佐々木一平氏は、「今後は労働力不足が予想されており、2025年で130万人不足する見込み。i-Constructionへの対応によって、生産性向上はもちろん、ICT導入による雇用機会の拡大を実現できる」と説明した。

建設現場のプロセスを大雑把に分けると、測量→設計→施工→検査と続く。i-Construstionとは、これらのプロセスをICT技術によって生産性の向上を目指す取り組みである。具体的に言うと以下のようになる。

測量:ドローンによる写真データによって3次元測量
設計:測量データを3次元設計データに変換
施工:設計データによってICT建設機械を自動制御し施工を実施
検査:ICT建設機械の稼働ログによって検査を実施

国土交通省は、競争領域と協調領域を分けることで業界の健全な進化発展を促している。例えば、上記でポイントとなる3次元設計データにっついては、業界共通のフォーマットを制定しており、事業者間の健全な競争を促進する環境づくりを意識している。

ICT建設機械によるデモンストレーションでは、3次元設計データを取り込んだ油圧ショベルやブルドーザーが、自動制御によって正確な施工をスムーズに実施する様子が披露された。

建設現場のICT化によって、生産性の向上がもたらされるのは事実であろう。いっぽうで、建設事業者にとっては、ICT化するための人的、設備的な投資が必要なのも事実だ。特に、土木建築企業は9割以上が社員数10名以下の小規模な企業で占められている。

日本キャタピラーの取り組みは、自社のICT建設機械のアピールはもちろんだが、近い将来の人材不足を見据えたうえで、ICT化による建設事業の雇用のすそ野の広がり、高付加価値化に向けた取り組みの重要性もアピールするものだ。

〈取材協力 日本キャタピラー〉

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 初代ホンダ NSXベースのスーパーカー『Tensei(転生)』、北米販売体制が決定
  2. 発表秒読み?…ホンダ『フィット』7月改良、4グレード構成に刷新か
  3. スズキ『ワゴンR』次期型、発売は2027年前半か…販売推移から見えるフルモデルチェンジの方向性
  4. レクサス『NX』ビッグマイナーチェンジはこうなる…新デザイン採用で商品力を大幅強化か
  5. トヨタ『カローラ クロス』一部改良、安全性能を強化…60周年記念特別仕様車Z「Adventure」も設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 中国勢にも対抗する競争力のあるSDV開発に必要なものとは…アステモサイプレモス 木村篤仁氏[インタビュー]
  2. ボッシュ日本、2025年度の売上高4600億円で4年連続最高記録を更新…ADAS・SDV強化が成長を牽引
  3. 手放し走行で累計2000万km超、BMWの先進運転支援「Highway Assistant」…高速道路で最高130km/hまで手放し走行可能に
  4. 車載カメラで心拍数を遠隔監視、ドライバー監視システムの新機能を発表…スマートアイ
  5. ソニーネットワークコミュニケーションズ、歩行者・自転車の事故リスクを可視化…AI「APAS Platform」開発
ランキングをもっと見る