【トヨタ次世代タクシー】日本らしいタクシーというのはどのようなものか

自動車 ニューモデル 新型車
トヨタ次世代タクシー
トヨタ次世代タクシー 全 15 枚 拡大写真

トヨタが2017年に市場投入を予定している新型タクシー専用モデル。ロンドンに山高帽を被ったまま乗れるようにと背高デザインが採用されたロンドンタクシーがあるように、日本のタクシーも日本に似合ったもの、日本の風景を作るものであるべきだというフィロソフィーによって開発が進められているという。

日本らしいタクシーというのはどのようなものか。トヨタはそのテーマを「おもてなし」に求めた。安全、安心、環境にやさしい、健常者からハンディキャップまでさまざまな人が同じように使うことができ、乗り降り自体もきわめて楽に行えるといった特性は、すべてこのおもてなしの精神に収斂するものであるという。

街にあふれ返り、どこでも目にするタクシーは、風景作りにも一役買うべきだという考えから、テーマカラーも設定した。明治時代に日本を訪れる欧米人がジャパンブルーと呼んだ「深藍(こいあい)」である。実際には法人タクシーはタクシー会社のコーポレートカラーに塗装されてしまうケースが大半であるため、あくまで理念的なものにとどまるであろうが、新型タクシー開発陣の心意気が垣間見えるポイントといえる。

新型タクシー専用車はタクシーの区分では小型車規格に相当する。現行タクシー専用車『コンフォート』および『クラウンコンフォート』の代替がターゲットになるという。そのクラスの代替は年間1万5000台程度で、新型タクシー専用車の生産スケールも同程度になると予想される。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る