日本自動車工業会の西川廣人会長(日産自動車共同CEO)は12月22日に開いた定例会見で、2017年10月に開催する東京モーターショーについて「世界に対して技術の進化を示す場として、存在感を大きく上げていきたい」との考えを示した。
西川会長は「東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年をひとつのターゲットとして、2017年、19年のモーターショーをマイルストーンとして進めていきたい。その一番大事な最初のマイルストーンが2017年の東京モーターショーになる」と位置付けた。
その上で「大きく狙いは2つある。ひとつは東京モーターショーとしての存在感。とにかく世界に対して技術の進化、それから将来のモビリティ社会の進化を示す場として、東京モーターショーの存在感を大きく上げていきたい。もうひとつは日本国内に対して、やはりクルマ離れといわれている若い人達を含めて従来よりも幅広いみなさんから関心を持って頂けるようなショーにしていく。この2つを念頭に企画を進めていきたいと思っている」と述べた。
さらに「従来の枠を超えて様々なアイディアやテクノロジーを採り入れて、モーターショーそのものの進化を皆さんにお見せすることも取り組んでいきたい」との考えを示した。
ただ一方で「従来のモーターショーの発想ではなかなかうまくいかない」とも指摘し、「どういう形でうまくやっていけるか、効果的にできるか、これからが勝負だと思う。あまり既存のパターンにはまらずに造り上げていきたいということを念頭に進めていきたい」と強調した。