【新聞ウォッチ】2016年の世界新車販売、VWが初の年間首位、トヨタ5年ぶり陥落か

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

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2016年12月28日付

●東芝資本増強を検討、米原発で数千億円損失(読売・1面)

●トヨタ5年ぶり首位陥落か、16年世界販売(読売・8面)

●スイフト全面改良、スズキ、小型車に注力、年明け発売(朝日・6面)

●自動車8社11月の国内生産7.0%増(産経・10面)

●ヤマハ「つま恋」譲渡交渉、HMI社と基本合意(東京・7面)

●ミャンマー車市場異変、中古車の輸入規制。価格高騰で混乱、先行スズキなど現地生産追い風(日経・9面)

●テスラ米工場に300億円、パナソニック太陽光で協業発表(日経・13面)

●電通、きょうにも書類送検(日経・39面)

ひとくちコメント

同じ内容のニュースでも見出しの付け方によっては読者の受け止め方がずいぶん違う。そんな記事がきょうの読売や日経などが取り上げた2016年の自動車の世界販売台数である。

まず読売は「トヨタ5年ぶり首位陥落か」とのタイトルで、「トヨタ自動車が発表した2016年1~11月の世界販売台数(ダイハツ工業、日野自動車含む)は、前年同期と比べ横ばい(0.1%増)の921万9000台だった」としている。

続けて「独フォルクスワーゲン(VW)は3.1%増の937万9100台で、トヨタとの差を16万台と10月から3万台広げた」という。その結果「16年の年間でVWが初めて世界首位となり、トヨタが5年ぶりに陥落する可能性が高くなった」というのである。

産経も読売と同様で「トヨタ、5年ぶり首位陥落へ」との見出し。一方、日経は「VW、初の年間首位へ」が大きな見出しとなっている。トヨタが首位から陥落する要因としては「主力の北米市場は、ガソリン安で燃費の良い中・小型車の販売が伸び悩み、1.9%減に落ち込んだ」(読売)と指摘。

16年のグループ世界販売台数は、ダイハツの国内販売が不調なこともあり、当初計画の1011万台をやや下回る1009万台になる見通しだとも伝えている。

一方、VWは「ディーゼル車がほとんどなく、不正問題の影響がない中国で1~11月の累計が359万1600台を販売、全体を押し上げた」(日経)そうだ。

負けず嫌いのトヨタの豊田章男社長は、大好きなスポーツ競技などは「1番をめざせ」と勝ちにこだわるが、本業の売り上げや販売台数などについては順位よりも総括の内容を重視するという。ことしは、世界販売台数ではライバルのVWに追い抜かれそうだが、秋以降はスーツ姿でのメディアへの露出度も少なく、現時点では満足な1年だったのかどうかは伝わってこない。

もっとも、今夜、テレビ朝日が放映するマツコ・デラックスの“徘徊”番組の特別編には、案内役の豊田社長のドリフト走行などのハンドルさばきのシーンが登場するという。社長在任8年目を迎えても「現場に近い社長」を貫くポリシーは変わらないようだが……。

《福田俊之》

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