【CES 2017】クアルコム、最新プロセッサ「Snapdragon 820A」活用例を展示

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クアルコムブース(CES 2017)
クアルコムブース(CES 2017) 全 8 枚 拡大写真

米国ラスベガスにおいて1月5~8日(北米時間)の日程で行われている、世界最大の家電展示会「CES 2017」。自動車関連エリアでは、半導体企業のクアルコムがブース出展を行なった。

今回の目玉は最新車載用プロセッサ「Snapdragon 820A」。ブースに置かれた展示車両の中では、運転席、センターコンソール、助手席に1つずつディスプレイを搭載。運転席のデジタルクラスタ(メーターなどが表示されるディスプレイ)にはQNX、センターコンソール(運転席と助手席の間にあるディスプレイ)にはAGL、助手席の前のディスプレイにはAndroidと、計3つのOSをすべて820Aで動作させることが可能になっている。担当者によると、開発拠点を様々な場所に持ち、OEMの好みにより様々なカスタマイズを可能とするクアルコムならではの強みを表しているということだ。

ブースでは820Aによるディープラーニングの展示も行われ、新しいサービスのコンセプトとして「ドライブデータ・プラットフォーム」を展示。これは820Aの強力な演算能力を使うことで、ドライブデータを使った様々なことが可能になるといった内容だ。

例えば自車の位置を特定する際、現在メインの手段はGPSを使ったものだが、慣性センサーとカメラにソフトウェアを組み合わせることにより、GPSよりもより正確な位置を特定できるようになるという。これにより高精度の地図作成などへの活用が期待される。

別の例だと、フリートマネジメント(業務用車両の管理)ではドライバーの視線や心拍数を計測。その動きを見ることにより、将来は保険会社への提案に使ったりすることが可能になるという。

また、820Aはサードパーティとの連携も積極的に行なっており、ブースにはArgusというセキュリティ会社との連携内容を出展。ウィルスチェッカーとしての役割をし、クラウドに上げてクルマの状態を解析。OS上でおかしな動きを検知した場合、時間や場所などを特定。もしウィルスを発見した場合には一時的にアクセス権を停止するなどの処置を実施し、クルマをハッキングなどから守る。

担当者によると、他にも様々なサードパーティと連携し、820Aの強みを活かしていくと言うことだ。

《関 航介》

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